新しい週の始まり
先週は阪神をスイープして首位奪還した状態から始まったが、マツダスタジアムでの3連敗で一気に打ちのめされた。
そして、ホームでの対中日第一戦もエースとセットアッパーが打たれて虎の子の1点を守れず1-2と逆転負けを喫した。
第二戦は完全な負け試合の様相だったが、バウアーが吠えてチームの雰囲気が変わり、2-2の引き分け。しかし、再三のサヨナラのチャンスは一つとしてモノにすることができなかった。
第3戦はチーム勝ち頭の東克樹が好投し、中盤に石川昴弥選手のツーランで追いつかれたが、その直後に牧秀悟のツーベース、ソトの進塁打、楠本泰史の犠牲フライで突き放し、ウェンデルケン、山﨑康晃が締めて3-2で辛勝した。
交流戦以降、先発投手が試合を作る日が増えてはいるものの、やはり6試合でわずか13得点では流石に厳しい。
唯一、大和だけが先週の6試合で20打数10安打と気を吐いていた。
打線がこれほど貧打に苦しんでいる理由はいくつかある。
まず、対カープ第二戦で走塁中に脚に異常を感じた宮﨑敏郎がスタメンから外れ、代打での出場にとどまっていることが最大の要因だろう。
セリーグの首位打者である宮﨑が欠けることで得点力が低下することに加え、その前を打つ牧秀悟にかかるプレッシャーも増すし、バッテリーの攻めもより厳しくなる。
次に、タイラー・オースティンの離脱が長引いていること。
ヘッドスライディングの際の右肩捻挫ということだが、交流戦期間中、無理して代打での出場を続けたことで症状が悪化したのかも知れない。
やはり、彼が居ると居ないとでは打線の迫力が大きく変わってしまう。
そして、これまでチームを引っ張る活躍を続けて来た関根大気の調子が落ちて来たこと。
先週の6試合では25打数3安打、四死球0とかなり厳しい状態が続いている。トップバッターの出塁率が1割2分では打線は波に乗れない。
さらに、左ふくらはぎの肉離れから復帰したばかりの桑原将志が対ドラゴンズ第二戦の延長11回、盗塁を企図した際に今度は右脚に強いハリを感じて背負われてベンチに帰った。
宮﨑敏郎、タイラー・オースティン、桑原将志を故障で欠き、関根大気が不調という状況ではあまり打つ手がない。
ベイスターズ首脳陣は代打で結果を出している楠本泰史をスタメンライトで起用し、ファームで好調の知野直人を昇格させてサードで起用するなど工夫しているが、上に書いた3人の穴を埋めるのは容易なことではないのだ。
しかし、これらはどれも先週の話だ。
新しい週に入れば、また新しい出来事があるに違いない。
まず、宮﨑は守備練習を既に行なっており、明日(7月4日)の試合から復帰する可能性がある。
そして、一時は再度の肉離れ説が有力だった桑原将志が昨日の試合で代打として登場した。
どうやら右脚の違和感は軽症だったらしく、ネット上では、足がつっただけだったと言う説がささやかれているようだ。
オースティンの復帰を待ちわびることに慣れてしまった感はあるが、彼は既に横須賀の2軍施設で守備練習も行っており、動画で身のこなしを見た限りでは、復帰は近いと言う印象を受けた。
彼らが帰って来れば、今週のベイスターズの得点力は大きく増加する筈だ。
そして、今週予想される先発は以下の6投手。
ヤクルト戦(横浜スタジアム)
7月4日 大貫晋一
7月5日 石田健大
7月6日 トレバー・バウアー
読売戦(東京ドーム)
7月7日 今永昇太
7月8日 ロバート・ガゼルマン
7月9日 東克樹
バウアーは本人の直訴もあったらしく、中4日で対ヤクルト第3戦に登板する可能性が高く、代わってガゼルマンが読売との第2戦に回ることになりそうだ。
バウアーは前回の巨人戦では打ち込まれており、リベンジを果たしたいと言う気持ちもあるだろうが、それよりも本人の調整と言う観点で常々ベストと言っている登板間隔(中4日)の方を優先させることになる。
先週は表ローテと裏ローテの差があり過ぎたことも連敗の要因だったように思うので、その意味でもバウアー投手とガゼルマン投手の登板日の入れ替えは良いだろう。
ヤクルト戦の先発は初戦が小川投手、第3戦が小澤投手まではほぼ確定だと思うが、第二戦がはっきりしない。昨年ベイスターズが抑え込まれた金久保投手あたりが出てくるのだろうか。
ここまでの対戦成績を見ても決して打てない投手たちではないので、上述した離脱中の主軸打者の復帰、特に宮﨑選手のスタメン出場再開でまずはライアン小川投手を攻略して波に乗りたい。
そう言えば、初戦を任された大貫晋一は今シーズンこれまでのところ援護率が高いような気がする。
そして、読売戦は順番通りなら、戸郷投手、菅野投手、メンデス投手の3人が先発することになる。
先週と同じ状況だとすると、巨人打線もさほど好調ではないが、投手陣は一時に比べて格段に良くなっており、こちらは投手戦と言うことになるだろうか?
まずは明日の出場選手登録の公示そしてスタメン発表に注目しよう。
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