大貫晋一はもっと信頼されるべきだ
7月29日 明治神宮野球場
ベイスターズ 3-5 スワローズ
勝 小川泰弘 5勝7敗0S
負 大貫晋一 3勝2敗0S
S 田口麗斗 1勝2敗23S
本塁打
牧秀悟17号(6回表ソロ)
塩見泰隆4号(1回裏ソロ)、村上宗隆18号(4回裏ソロ)
昨夜の逆転勝ちの勢いをかってスワローズに連勝したいところだったが、やはりそううまくは行かなかった。
打線は合計10安打とヤクルトを上回り、一時期の底を脱したように思うが、なかなか得点に結びつかない。
初回に塩見選手のソロで先制された直後、2回表の攻撃で牧と佐野の連打で無死一、三塁となり、さらに6番スタメンの大田泰示のレフト越えのツーベースヒットで同点としたところまでは押せ押せだったが、続く伊藤光が3球三振に倒れて勢いが萎んでしまった。
バットに当たりさえすれば何かが起こる可能性はあったが、ワンバウンドする低めの変化球を振ってしまっていては何も起きない(ひょっとして振り逃げ狙いと言う高度な戦術だったのかも知れないが)。
伊藤光は守備面でも入江のストレートを捕逸するなど精彩を欠いていたように思う。疲れだろうか、あるいはどこかに故障が?
少し心配になる程元気がなかった。
その後、村上宗隆のソロに対しては牧秀悟のソロで追いつくなど粘り強く攻撃していたが、その後は8回に一死から牧、佐野の連打と大田泰示の代打楠本泰史の犠牲フライで挙げた1点に留まった。
牧のホームランは内角を打ち上げた詰まった当たりだったが、風も幸いしてスタンドインした。
今日はこのホームランを含めて3安打の猛打賞。7月の月間打率は .268と前月( .319)から落としていたが、これをきっかけにして巻き返してもらいたいところだ。
ところで、久しぶりにツーベース2本を放つ活躍を見せた大田泰示に代打を出したのは意外だった。しかし、これが三浦さんの脳内での現在の序列ということなのだろう。
2度まで追いついたが、結局、同点止まりで一度もリードする展開にはならなかったことが最後まで流れを引き寄せられなかった原因だと思うし、救援陣にもプレッシャーのかかる試合になってしまった。
先発の大貫晋一は前回、ファームで7回無失点の好成績を残した時よりも制球が良くなっている印象だったが、好事魔多し。失投を見事に村上宗隆に捉えられてしまった。
今日の大貫は初回にインローのツーシームを3球続けて(何故?)塩見選手にバカにするなとばかりに完璧に捉えられたソロホームランを打たれた。
続いて4回裏二死走者無しには、1発さえなければ(最悪フォアボールでも可)と言う局面で村上宗隆にスプリットが抜けて外角高めの半速球になって特大のホームランを打たれた。
そして、6回には先頭の並木選手に三塁前のセーフティバントを決められた。その後、二死三塁まで漕ぎつけたところでベンチは彼に交代を告げ、エスコバーがマウンドに上がった。
村上は左バッター、前の打席ではホームランを打たれている、と言うことを配慮して左腕のエスコバーにスイッチしたとは思うが、今日の大貫の許したヒットはわずか3本、ソロホームラン2本とセーフティバントだけである。
球数も未だ88球だったので、この回は全うさせてやりたかった。
大貫はいつも飄々としているが、内心では不満もあっただろう。
結局、エスコバーは村上を歩かせ、続く宮本にはエスコバーキラーの濱田選手が代打で登場してショートへの内野安打で追加点を挙げた。
これで大貫は失点3の負け投手。
堅実な仕事ぶりにもかかわらず上層部から評価されない中間管理職の悲哀のようなものを感じてしまった。
その後、3番手の入江投手は前述した伊藤光の捕逸や死球と四球もあり1点失い、4番手のウェンデルケンも塩見のヒットと村上のツーベースで追加点を許した。
3-5で競り負け。
甲子園では阪神と広島が引き分けたため、この2チームとのゲーム差は4.5まで開いてしまった。
いやいや、ヨソ様のことなど気にしていても仕方ない。まずは自分たちが勝つことのみに注力すべきだ。
それにしても、三浦さん(と斎藤投手コーチ)の大貫の使い方には疑問がある。
春に肩の肉離れを発症していたので、その点も考慮して早めの降板がつづいているのだろうか。
今季はチームに勝ちがつかない登板が続いていることから序列が下がっているのかも知れないが、昨年のチーム最多勝投手であり、今日も失投を除けば良い時のピッチングを垣間見ることができた。
結果を出したら信頼すると言うのではなく、まずは彼に任せて見よう。
きっと大貫晋一はその信頼に応えてくれるはずだ。
“誰かを信頼できるかを試すのに一番良い方法は 彼らを信頼してみることだ”
アーネスト・ヘミングウェイ
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