ハマちゃんと佐野恵太の復活は本物だ ヤクルト戦カード勝ち越し
エース今永昇太が炎上して敗れた第2戦の後、やや不穏な雰囲気が漂う中で、先週の登板で完投勝利を挙げたハマちゃんが第3戦に先発。
未だに語り継がれる2017年日本シリーズ第4戦以降、こう言う時のハマちゃんはとても良いか、全くダメかの両極端に振れる傾向がある。
そして今日は、
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良い方でした。
初回の立ち上がりは、俊足の並木選手のボテボテのゴロをショート大和が全く無駄のない動きで間一髪アウト、濱田太喜ライトフライ、そして山田哲人をワンバウンドするチェンジアップで三振に打ちとり三者凡退に抑えた。
並木選手を出塁させなかったことでリズム良く投球を続けることができた。有難う大和!
初対戦となるロドリゲス投手に手を焼くかと思われた打線は、初回に関根大気、2回に山本祐大が薄暮でフライが見にくい状況もありそれぞれツーベースヒットを放ったが後が続かず無得点。
しかし、3回表にチャンスを迎えた。
一死後、関根大気が内野安打で出塁すると、ロドリゲスのワイルドピッチでセカンドに進み、さらに楠本泰史のファーストゴロでベースカバーに入ったロドリゲスがオスナからのトスを落球。
この間に関根が抜け目なく生還し、楠本はセカンドへ。
相手投手のミスで先制点が転がり込んできた。
ロドリゲス投手は先月入団したばかりであり、いわゆる投内連携を練習する時間が十分にとれていなかったのかも知れない。
そして、彼がやや気落ちしているところで打席に入った牧秀悟が2球目の高めのスライダーを逆らわずに右方向に打ち返すと、これが右中間スタンドに飛び込む22号ツーランホームランとなった。
ベイスターズのリードは3点となり、試合の主導権を握った。
ハマちゃんは2回、3回とランナーを出しながらも無失点に抑えていたが、4回裏一死から山田哲人にサード強襲のツーベースヒットを打たれる。
確かに強烈な打球だったが、本職のサードであれば身体で止めたところだったと思う。
昨日、宮本慎也さんと鳥谷敬さんの対談で、ショートとサードは別の競技と言うくらい違う、と仰っていたが、このプレーのようにサードならではの難しさもあるのだなと感じた。
そして、続くバッターは好長期に入った村上宗隆。一言でいえば、怖い。
村上はフォークとチェンジアップを悠々と見送ってカウント1-1。
次のストレートは恐らく読まれていただろう。
しかも、真ん中高めの打ち頃のコースに行ってしまった。
アッと言う間に大飛球がライトスタンド中段に突き刺さる。
ツーランホームラン返しで3-2と一点差になった。
ハマちゃんはさすがにショックだったのか、続くサンタナにもヒットを許したが、そこから気丈に立て直し、オスナと中村悠平をいずれもワンバウンドするボールで三振に打ちとって追加点は許さなかった。
この回リードを保ったことが試合の流れとしては大きかったと思う。
ハマちゃんは3-2のまま迎えた6回裏二死走者なしで村上との三度目の対戦では敬遠気味のフォアボール。1点差なので、これは仕方ないだろう。
そして続くサンタナをサードゴロに抑えてことなきを得た。
結局ハマちゃんはこの回までで、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。
6回、89球、被安打5、被本塁打1、与四球1、失点2、と言う内容でQSを達成した。
前回同様、山本祐大とのバッテリーはテンポも良く、フォークボールとチェンジアップを丁寧に低めに集めながらゾーンで勝負できたのは収穫だった。
ハマちゃんはもう完全に復活したと言って良いでしょう。
そして7回表にはハマちゃんの代打で登場した大田泰示がロドリゲスに代わった左腕の山本大貴投手から四球を受けた。
山本投手ののスライダーは変化幅が大きいが、このボールは曲がりすぎて、大田泰示も避けられず、足の甲のあたりにぶつかってしまった。
大田はベンチで治療していたが結局代走知野直人が送られた。
大田選手はかなり痛そうだったが大丈夫だろうか?
打撲だけであれば良いが、骨折となると大変だ。軽傷であることを祈る。
ここで打席に入ったのはこのカードから復調傾向の佐野恵太。
初球厳しいコースのストレートを見逃し、2球目はキレのあるスライダーを空振りしてキリキリ舞いさせられた。
左の山本投手の大きなスライダーは左打者でクローズドスタンスの佐野には難しいかと思ったが、フト、前日に佐野は山本からセンターオーバーのツーベースを打っていたことを思い出した。
その瞬間、山本投手が続けて投げ込んだスライダーが今度は肩口から真ん中高めに入る激甘のボールになった。
完全な失投だったが、佐野はこれを見逃さず綺麗に捉えてライトスタンドに運んだ。
失投をしっかり仕留められるのが復調の証しだと思う。
その前の回で山田哲人の大飛球をフェンスにぶつかりながら捕球した左翼手としての好プレーも含め、
佐野恵太も完全に復調したと言って良いでしょう。
佐野のツーランホームラン返し返しで5-2。再びリードを3点に拡げた。
その後の継投では、7回の山﨑康晃が2本のヒットを許したものの併殺で無失点、8回のウェンデルケンは1番から3番の好打順を三者凡退。いずれもホールドを記録した。
ウェンデルケンの安定感はシーズン終盤の好材料だ。左打者のインコース一杯のストレートや右の山田哲人を見逃し三振に打ちとった外角のストレートなど、ここに来て制球力が一段と上がっているように感じた。
最終回は微笑みのクローザー森原康平が好調のサンタナにソロホームランを打たれたものの、5-3で逃げ切ることに成功してこのカード勝ち越しを決めた。
さあ、これで横浜スタジアムでの阪神3連戦の準備は整った。
初戦は東克樹、第3戦はバウアーで決定だが、第二戦に登板すると思っていた大貫晋一は今日(金曜日)のイースタンリーグの試合で先発している。
とすると、第二戦は前回の巨人戦で初回に6失点した石田健大か。しかし、それはあんまりな気もする。
ひょっとして同じ8月13日の巨人戦で2回1/3、47球(無失点)を投げてから登板のない上茶谷大河を先発に立てて行けるところまで行くと言うブルペンデー的な戦術で行くのかも知れない。
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