涌井の投球を見て押切もえさんを思い出す 一方、打線は手も足も出なかった
一つ前の記事で、関内の居酒屋あたりでベイスターズファンが「涌井なら打てるだろ」とか不遜なことを言っているのを野球の神様が聞いて罰をお与えになるのではないか、と書いたがどうもその通りになってしまったようだ。
心当たりのある方はこれから気をつけましょうね。
松葉投手が先発する前夜とかね。
あっ、いけない。
こう書いた時点で既に不遜かも知れない。
ご存知の通り、涌井秀章は我が横浜高校出身で甲子園でも活躍し、ダルビッシュ有と並ぶ逸材として2004年のドラフト1位で西武ライオンズに入団して以来19年間で154勝を挙げている名投手だ。
西武に入団してすぐに先発ローテーションに入り、2年目に12勝、3年目には17勝で最多勝のタイトルをとった時は凄いピッチャーが出てきたと思ったものだった。
それから、ロッテ、楽天、中日へと移籍を繰り返し、行く先々で主力投手として投げ続けてきた。
そうか、涌井も37歳になったのか。
今年はここまで4勝12敗と大きく負け越していたが、援護点が少ないことを考えるとこの数字だけで彼が衰えたと判断することはできない。
実際、昨日の試合では、ストレートと全ての変化球(スプリット、チェンジアップ、スライダー、2種類のカーブ、シンカー)を丁寧に低めに集め、緩急を上手く使う熟練の投球でベイスターズ打線に仕事をさせなかった。
ストレートは140キロ台後半をマークし、それが多彩な変化球をさらに効果的なものにしていたと思う。
一言でいえば、二桁勝利を挙げ好調だった昨年の大貫晋一のような投球だった。
一方、昨夜の大貫晋一は一時の不調は脱して彼らしいピッチングも随所に見られたが、ストレートの球威、低めに投げきる制球ともに涌井投手には及ばなかったと思う。
高めに浮くボールもしばしば見られ、特に失点した6回あたりになると真ん中に入る失投もあった。
石川昴也にツーランホームランを打たれたスライダーもまん真ん中に入った失投だった。
捕手の伊藤光の狙いは全く別だったと思うが、6回に入って制球が緩んでいたことを考えるとリスキーな配球だったのかも知れない。
立ち上がりに慎重になり過ぎ、中盤でピンチを何度か凌ぐ中で精神的なスタミナが枯渇して行くと言う、しばらく勝てていない投手に有りがちな展開だった。
涌井の出来、フェリス、松山、マルティネスと言う勝ちパターンのリリーバー達の安定感を考えれば、このツーランで試合は決まったと言って良い。
その後、我が社は最終回に送り出した上茶谷大河がダヤン・ビシエドにソロホームランを打たれると言う誤算と今シーズン40イニングス以上を投げて未だ自責点1のライデル・マルティネスから1点を奪う番狂わせはあったものの、1-3で敗戦。
最終回の攻撃では、このところ不調だった関根大気が先頭打者としてツーベースヒット(あまり良い当たりではなかったがコースが良かった)で出塁し、佐野恵太のタイムリーで生還すると言う良い繋がりだった。
最後の打者となった宮﨑敏郎の当たりもライト正面でなければあわやと言う打球だった。
この攻撃が第二戦につながることを祈ろう。
ところで、涌井投手の奥さんと言えば一世を風靡したモデルの押切もえさんである。
私は涌井投手の好投を見ながら奥様のことを思い出していたのだが、今の若い野球ファンは押切もえさんのことを知っているのだろうか?
調べて見ると、涌井投手も押切さんも千葉県松戸市出身。押切さんはフルマラソンも走ったことがあるようなので、スポーツ好きなんでしょうね。
年齢は押切さんの方が7つ上とのこと。へー、そうなんだ。
やっぱり押切さんの方が押し切ってゴールインということになったんですかね。
さて、第二戦は1ヶ月以上勝ち星の無い悩めるエース、今永昇太が先発予定だ。
今シーズン終了後にポスティングでのMLB挑戦が取り沙汰されているが、それが彼の夢である以上、我々ファンとしては彼の米国での活躍を祈り、遠い空から応援し続けたいと思う。
願わくば、これからのシーズン最終盤で圧倒的な投球を見せて気持ちよく送り出させて欲しい。
122球を投げて3失点、勝敗の付かなかったカープ戦(チームは負け)から中6日のマウンド。
変化球の制球が鍵になるだろう。
変化球でストライクが取れるようだと序盤の球数を抑えることができ、7回以上を最小失点で投げ切る確率が高くなる。
対戦相手は梅津投手、手術明けだが本来のポテンシャルは非常に高い投手だ。
打線は昨夜マルティネス投手から1点をもぎ取ったように束になってかかる気持ちを忘れずに積極的に攻めて欲しい。特に一、二番が序盤から出塁できるかどうかが重要になるだろう。
がんばれベイスターズ。
勝敗の前にベイスターズらしい魅力のある野球を見せてくれ。
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