カープに大勝。牧秀悟は復帰いきなりスリーラン
2月22日 対カープ アトムホームスタジアム宜野湾 8-2 勝ち
ベイスターズは復帰初戦の牧秀悟選手のスリーランホームランなど、12安打で8点を挙げる大勝だった。いやあ練習試合とは言え、打線が爆発して勝つと気分が良いですなあ。
クジラをとっていた頃の記憶がよみがえるようだ。
早速、本日の試合を振り返ってみましょう。
1. 桑原(CF)
2. 大田(LF)
3. 梶原(RF)
4. ソト(DH)
5. 益子(C)
6. 大和(SS)
7. 倉本(2B)
8. 柴田(3B)
9. 知野(1B)
投手 濱口(4回)→石川(2回)→三上(1回)→砂田(1回)→伊勢(1回)
大田→蝦名(LF)、桑原→神里(CF)、梶原→楠本(RF)、大和→森(SS)、倉本→山下(1B)、知野1B→3B、ソト→牧(2B)、益子→細川(DH)、山本(C)→伊藤光(C)
1回裏
先頭の桑原がライト前ヒット。続く大田も高めのボールをライト前に運んで久しぶりのヒットを放ち、無死一、二塁のチャンス。
3番梶原はピッチャーゴロだったが、セカンドフォースアウトの後ホームに転送されるも桑原がうまくタッチをかいくぐり1点先取。
2回、3回、4回と倉本、柴田、知野、益子がヒットを放ったが得点にはつながらず、その間、2回と4回にカープに1点ずつとられて1-2と逆転された。
5回裏
カープ期待の若手大道投手にベイスターズ打線がおそいかかり、ビッグイニングとなった。
先頭の倉本が高めの速球をライト前にうまく打って今日2本目のヒット。次の柴田は相手投手の悪送球で出塁して無死一、三塁とチャンスを広げた。
ここで知野がセンターにタイムリーヒットを打って、まずは2-2の同点。
知野は好調を維持しているようだ。
続く蝦名はショートのフィルダースチョイスで出塁し、その間に三塁ランナーが還って3-2と逆転。
神里がセンター前に打ち返して無死満塁とした後、楠本の今季練習試合初安打が2点タイムリーとなって5-2とリードを広げた。なお無死一、二塁とチャンスは続く。
ここで登場したのが牧秀悟。
もう言い尽くされているが、2年目の若手とは思えない落ち着いた佇まいで打席に立ち、外角のスライダーをうまくためて鋭く打ち返した。いわゆる“右に引っ張る”という形のバッティングだ。
ライナー性の低い弾道で飛んだ打球はライトスタンドに入り、試合を決定づけるスリーランホームラン。8-2となり、その後は両チームの救援陣が好投してそのままゲームセット。
見どころ① 知野選手と梶原選手の好調継続
“この二人は昨日の練習試合で猛打賞のアピールに成功した。このままオープン戦出場を勝ち取るような活躍を続けることができるか?”
(結果)知野選手は今日も3打数2安打1打点の活躍を見せた。最初のヒットは落ちるボールをうまくすくったもので旨さが光った。このまま成長曲線にのって開幕一軍を掴んでほしい。ついでに言うとサードでも好守を見せていた。
梶原選手は打点1をあげたが打球自体はピッチャーゴロで、今日はアピールという場面はあまりなかった。
見どころ② 益子選手の先発マスク
“今年の期待の若手捕手の枠として山本選手と並ぶあるいは上回るような出場機会を得るようなプレーを見せることができるか?”
(結果)今日は2打数1安打で、守備では濱口と石川をリードし5回2失点だった。1打数0安打の山本とはっきりとした差が出たわけではないが、この調子で試合に出るたびに一つずつ積み上げていって欲しい。その先には比較的早い時期で第三捕手の役回りがあるかも知れない。
見どころ③ 大和選手の復帰
“森選手の壁となるような動きを見せることができるか?”
(結果)2打数無安打だったが、体調は万全と見て良さそうだ。守備では、センターに抜けようかという鋭い打球を一旦グラブにおさめ、さすが名手という動きだったがその後ボールがこぼれてアウトにはできなかった(結果はショート強襲ヒット)。
見どころ④ ソト選手の調整ぶり
“米国のバッティングコンサルティングを受けた後の最初の対外試合で早くも成果を見せつけることができるか?”
(結果)初回のチャンスにショートゴロでダブルプレー、4回には空振りで3球三振と今日のところは良いところを見せられなかった。しかし、まだまだ、目が慣れてくれば大丈夫。だってそのための練習試合でしょ?
見どころ⑤ 大田選手の立て直し
“落ち着いて打つべき球を見極めていくことができるか?”
(結果)今日もボール気味の高めの球だったがライトに弾き返して初回の先制点のお膳立てをした。結果が出ることで本人も焦らずに打つべきボールを見極め、しっかりと仕留められる、という好循環のきっかけとなって欲しい。
守備では、小園のレフトライナーに突っ込んでスライディングキャッチを試みるも捕球できずにカープのチャンスを広げてしまった。エラーの記録がついたが、良いあたりだったので彼には少し気の毒な裁定となった(末包選手のツーベースといい、大田選手はレフトに入ると少し初動が遅いような気がするのだが気のせいだろうか)。
見どころ⑥ 濱口投手の仕上がり
“ストライク先行でバッターと戦っていくようなピッチングを見せて欲しい。”
(結果) 4回を投げて70球。被安打5、与四球2、失点2(自責1)、奪三振4という結果だった。ストライクゾーンで勝負することはできていたし、春先はバッターの目が慣れておらずピッチャー有利とは言え、ストレートで押し込むことができていた。
4回二死から羽月選手を簡単に歩かせてそこから失点したのはもったいなかった。
悪い濱ちゃんが出てボールが暴れてしまっていた。
首脳陣から見ると、合格とは言えないが、前回の登板と比べて不合格からは少し遠ざかったというところではないだろうか。
見どころ⑦ 三上投手の復活
“キレのあるストレートとスライダーは往時の状態のように見えたが、あれはホンモノか?”
(結果)先頭打者の好調宇草選手(本日4打数3安打)にヒットを打たれたが、直後にダブルプレーとするなど落ち着いて見ることができた。やはりバッターのレベルが上がると簡単に三振というわけにはいかないが、復調傾向にあるということははっきりしてきたようだ。
見どころ⑧ 伊勢投手の初登板
先日のバッティング練習で見せていた素晴らしいコースの素晴らしいストレートは今日の試合でも見ることができた。9回に登板して2三振を含む三者凡退だった。
私は、やはり伊勢投手は昨シーズンのクローザー失敗の反省を活かしてステップアップしたと思う。これからがますます楽しみだ。まずは勝ちパターンの7回、8回定着を目指してほしい。
“伊勢投手の名前を使ったうまい回文を思いつくことができるか?”
(結果)今日は何も思いつきませんでした。すみません。
私自身の課題はクリアーすることができなかった。
号外
昨日の時点では出るかどうか不明だった牧秀悟選手が途中出場し、さすがの存在感で話題をかっさらって行った。
最初の打席で代打スリーランホームラン。惚れ惚れするような無駄のないスイングでライトに打ち返したライナー性の打球の鋭さは注目に値するものだった。
続く打席でも、その前の神里や楠本が手も足も出なかった復調著しい中崎投手からレフト前にヒットを放った。フルカウントまで粘って初めてきた甘いストレートを完璧に捉えた。
解説の新井さんも言っていたが、もういつ開幕しても良いくらいの仕上がりに見えた。
今年も俺の牧が楽しませてくれそうだ。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。