mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

大量離脱からの大量復帰でチーム力150%まで超回復へ



漆黒の夜の闇の中で地平線がうっすらと明るくなり、太陽がわずかに見え始めるような瞬間。そういう瞬間があるではないですか?


今日がそういう瞬間なのかもしれない、と思うニュースがいくつかあった。


そして、その先のチームはどうなっていくのか。少し考えてみよう。




4月6日採取の検体で7日に陽性判定された牧秀悟、戸柱恭孝、倉本寿彦、山下幸輝の4選手が今日14日から横須賀のDOCKでチームに再合流するというニュースがあった。


陽性でも無症状の場合、最速だと5日で隔離期間が終了(4日目と5日目の抗体検査でいずれも陰性判定であることが前提)するが、慎重を期したのか、7日目でのチーム復帰となった(山下選手は鼻づまり等の軽い症状があったように記憶しているが)。


三浦監督は“隔離期間が長かったので、状態をしっかり確認しないといけない。その報告を受けて1軍合流時期を考えたい”と言っているので、さすがに明日のヤクルト戦での復帰は難しいだろうが、早ければ週末の第二戦あるいは第三戦での選手登録・出場の可能性がある(スタメンは難しいかも知れないが)。


濃厚接触者の疑いのあった大田泰示選手と石田健大投手は11日の時点で既にチームに合流しており、大田選手は昨日の試合に代打で出場した。なお、同じく濃厚接触と判断された桑原選手は10日に陽性判定となった。


このペースで他の選手の復帰を予想すると、次のようなタイムテーブルが見えてくる。



この予想が正しければ、あと一週間ほどで離脱した戦力の大半が復帰することとなる(石田、浜口という先発投手については、ローテーションに入る他の投手との兼ね合い次第で復帰時期が決まることになるだろうが)。


そして、もう一つ、忘れてはならないのは、彼らの離脱期間中に新人の梶原選手がホームランを含む1試合4安打を放つなど得難い経験をしたこと、そして、嶺井捕手が勝負強いバッティングも併せて1軍で活躍できそうな状態であること、といった大量離脱前のチーム力に対して上積みとなるようなまさに“怪我の功名”があったことだ。



本日のもう一つの朗報は、オースティン選手の右肘のクリーニング手術がアメリカで昨日無事に終了したという記事だ。


実は、私はひょっとしたらトミージョン手術の可能性もあるのではないかと危惧していて、TAがTJという笑えないジョークが脳裏に浮かんだりしていたところだった。


まずは、クリーニング手術であったこと、そして、それが無事終わったことが大変喜ばしい。


彼が帰国した際、ファンを大切にする彼にしては珍しく無言だったことも不安のタネだったのだが、今日は帰国前に撮影したと思われるユニフォーム姿でのファンへのメッセージ動画も同時に公開されていた。手術の成功というタイミングを待ってアップしたのだろう。


クリーニング手術を行なった野手の場合、手術の内容やリハビリの経過にもよるだろうが、2〜3ヶ月程度で復帰可能と考えられる。


つまり、オールスター明けには一軍に合流して出場するという状況が見えてくることになるし、ひょっとすると、交流戦明けのタイミングでの復帰も視野に入ってくる。


ここでも、オースティン選手の復帰によってチームは元に戻るということではない。


彼が不在の間の楠本選手の覚醒はチームにスピード感のある攻撃というオプションをもたらすし、その他にも6日の阪神戦のような大田選手のベテランらしい活躍が今後も何度かあれば、広島の長野選手のように、長年待ち望んでいたここぞという時の切り札が手に入ることになる。





幼い頃、砂場でひたすら大きな山を作ることに情熱を傾けていた。
砂で大きな山を作るときのコツは、次のようなものだ。


① まず普通の大きさの山を作る
② 作った山を上から押しつぶして背が低く平たいが裾野の広い台地にする
③ 拡がった台地の上に砂を盛って先ほどより大きな山を作る


そして、②と③を繰り返すことで山をどんどん大きくしていく。
これが、幼い私が編み出した砂山作り競争の必勝法だ。


当時から数十年を経た今、敢えて言おう。


チームの選手層の拡大とチーム力の増強も同じ戦略が有効だ。


今回のクラスターによる大量離脱は上記の②のステップにあたり、今後予想される大量復帰は③のステップにあたる。そして、その後のベイスターズという砂山は、以前よりも大きなものとなるのだ。



もう一つ話したいことがある。


筋トレをすると筋肉に刺激を与えることになり、そのせいで筋組織の破壊が生じる(つまり、筋トレをすれば筋肉の細胞が壊れる)。


しかし、人間の体は自然治癒力があり、多くの組織は破壊されても再生される。そして、破壊された筋肉が回復する際には、元の状態に戻るのではなく、以前よりも強い状態になる(切れた筋繊維が補修される過程で自然と以前よりも強い筋繊維が生まれる)。


そのため、筋トレを何度も繰り返して人為的に筋繊維の破壊と再生が繰り返されると、徐々に筋繊維が太く強くなり、筋肥大が起きる。


このように筋肉が回復される際に以前よりも強い状態になることを超回復と呼ぶ。


もうお分かりでしょう。



今回の大量離脱は、筋トレによって筋組織の破壊が生じた状態なのだ。そして、これからの大量復帰は破壊された筋肉が回復するプロセスと同じで、ここでは、元の状態に戻るのではなく、以前よりも強い状態になる、つまり超回復が起きる。


友人からミスターポジティブと呼ばれる私の思いついた希望の理論を皆さんと共有するために、早速記事を書きました。


いいですか?信じるものは救われるのです。