mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

嶺井ありがとう ついにAクラスに手が届いたよ



7月12日 対広島東洋カープ マツダスタジアム


この二週間で借金を5つ減らして4とするとともに、3位広島と0.5ゲーム差の4位に浮上したベイスターズ。


今日からの広島3連戦は3位と4位の直接対決となった。勝ち越すことができれば3位浮上という大きなチャンスだ。連日の接戦で選手に疲労があるだろうがオールスター休みまで今日の試合を入れてあと12試合。何とか集中して頑張って欲しい。


今日の先発はベイスターズが石田健大、カープが九里亜蓮。

石田投手は先週の台風の影響で一回飛ばしとなり、中12日での登板となる。前回の登板では絶好調というわけではなかったが粘って何とか久しぶりの勝利を手にした。


対する九里投手は昨年の手がつけられない状態ではないものの、好投手であり、簡単に攻略できる相手ではない。このところ活発なベイスターズ打線が打ち崩すことはできるだろうか?




日曜日のジャイアンツ第3戦とほぼ同じラインアップで、代わったのはキャッチャーが伊藤光から嶺井になったことのみ。


好調の打線のつながりを大事にしたいということだろう。


1番 蝦名(RF)

2番 桑原(CF)

3番 佐野(LF)

4番 牧(2B)

5番 宮﨑(3B)

6番 ソト(1B)

7番 嶺井(C)

8番 森(SS)

9番 石田(P)


継投 勝 石田健大(5回2/3)→H 平田(1/3回)→H 伊勢(1回)→田中(2/3回)→H 入江(1/3回)→S 山﨑(1回)


1回表 ベイスターズの攻撃


一死から2番桑原がフェンス直撃のツーベースヒットで出塁。続く佐野のつまったショートゴロの間に桑原がサードに進んで二死三塁となり、打席には4番牧秀悟。


牧は1-2と追い込まれてからの4球目をセンター前に抜けるタイムリーヒット。1-0とベイスターズが先制した。


5番宮﨑は初球をセンターへタイムリーツーベースヒット。一塁から牧が長駆生還して追加点を挙げた。2-0となりベイスターズのリードは2点に広がった。



3回表 ベイスターズの攻撃


先頭の蝦名が死球で出塁すると桑原もレフト前ヒットで続き、佐野の内野ゴロは併殺崩れとなり一死一、三塁のチャンス。


ここで4番牧が前の打席に続いてタイムリーヒットを放ち、3-0とベイスターズが少しづつ引き離しにかかる。


5回裏 カープの攻撃


二死二塁で會澤が詰まりながらレフト前に落としてタイムリー。3-1となり、ベイスターズのリードは再び2点となった。


6回裏 カープの攻撃


二死二塁からマクブルームが三遊間を抜くヒットでカープが一点追加。3-2と追い上げる。


7回表 ベイスターズの攻撃


この回先頭の嶺井がカープ2番手の藤井投手の外角ストレートをジャストミートし、ライトスタンドにギリギリ飛び込むソロホームラン。右方向へのホームランということで本人も少し驚いた顔をしていたが、カープに傾きかけた流れを引き戻す一発で4-2とリードを再び2点とした。


8回表 ベイスターズの攻撃


2番桑原から始まる攻撃はエラーでの出塁、ヒット、ダブルプレー、フォアボール、フォアボールと両チームとも理想的とは言えない形で進み、二死満塁で打席には前の打席でホームランを放っている嶺井博希。


二つ続いたフォアボール直後の初球ストレートを読んでいたかのように振り抜いた打球はセンターオーバーの走者一掃3点タイムリーツーベースとなった。


7回に続いて伏兵(失礼!)の嶺井選手が大きな仕事をして7-2とリードを大きく広げた。


8回裏 カープの攻撃


5点差をつけて楽勝モードかと思われたが、ここで登板した田中健二朗が苦しいピッチングになってしまった。


先頭の磯村に簡単にヒットを許したのがケチのつけ始めで、その後フォアボール二つで二死満塁。8回表のベイスターズの攻撃と同じような展開になってしまった。


タナケンは次の打者坂倉にタイムリーを浴びて7-3となったところで降板。


代わって二死満塁での火消しと言う大変な仕事を任されたのは入江大生。長野に対する2球目が暴投になり、三塁走者が生還して7-4と3点差になったが長野を最後は素晴らしい低めのストレートで見逃し三振に打ち取りなんとかこの回を2失点でおさめた。


セーブシチュエーションになったこともあり、最終回は山﨑康晃がカープの攻撃を3人で抑えてゲームセット。


最後の磯村のサードゴロはボテボテの当たりでアウトにするには前方への素早いダッシュが必要だったが、前の回の走塁で脚を気にする仕草を見せていた宮﨑を念のため柴田に代えておいたことが吉と出た。




今日の石田投手は初回からキレのあるストレートで攻めの投球をするかと思えば、スライダーやチェンジアップで打者の目を逸らし、そして大きなカーブで緩急をつけると言うようにカープ打線に狙いを絞らせなかった。


彼自身も「試合の入りから状態が良く、自分のボールを投げられた。嶺井さんに自分の投げたいボールをリードしてもらったおかげで、リズム良く投げられた」と言っているように、嶺井のリードにも助けられて今季三勝目を故郷の広島で挙げた。



5回2/3、90球、被安打4、2失点と言うのが今日の結果だが、2点目は降板後に平田が打たれたタイムリーによるもので、彼自身としては6回を投げ切りたかっただろう。ベンチに戻った際の表情には若干の悔しさが見てとれた。


今日のピッチングで注目したいのは6回途中で9個の三振を奪っていることだ。以前のようなクロスファイヤーのストレートで空振りを取ると言うスタイルでは無いが、幅の広い投球術で打者をいなして三振を奪うと言う新しい石田健大のアプローチを見せてもらった。


今日の成果を踏まえて、次回登板の際には、7回2失点以内のHQSを目指して投げて欲しい。その可能性を十分に感じさせる今日の投球だった。




12安打を放って今日も活発だった打線の中で牧秀悟は久しぶりに3安打を放つ猛打賞の活躍だった。


特に、初回と三回の攻撃で見せた2打席連続のタイムリーヒットは、本人も試合後に語っていたように強引にならずにコンパクトに振ることができたと言う彼の原点のようなバッティングだった。


新人だった昨年も大和先輩の「牧、変えんなよ」と言う一言で不調を脱した牧君だったが、今年も大和先輩から「始動が少し遅くなっている」と言う助言から復調に向かっているようだ。


いつだったか本人も言っていたが、ホームランを狙いに行くと決まって調子を落とす、と言うことなので、しばらくは今日のようなコンパクトなバッティングでタイムリーを積み重ねて行って欲しい。私は彼のストロングポイントは強打のアベレージヒッターだと思っている。


後述する嶺井も猛打賞、桑原と佐野もマルチヒットを放つなど打線は全体として好調なので、この勢いを保って明日のカープ先発床田投手にも果敢に挑んで欲しい。




守備でも石田健大の新しいモードでの好投を引き出し、カープに流れが行きかけるところを踏みとどまったリードで貢献したが、今日注目すべきはバッティングでの大活躍だろう。


7回のソロホームランは3-2と追い上げられた直後にカープを突き放す貴重な追加点だったし、8回の走者一掃のフェンス直撃のツーベースヒットも終わって見ればあれがなければどうなっていたかわからないと言う大事なダメ押しだった。


どちらの打席も、バッテリーの心理から配球を読んだキャッチャーらしいバッティングで、今日のヒーローは彼以外にないと皆が納得する大活躍だった。


スタメンでマスクを被る試合が続き、このところ疲れのせいか少し調子を落としていたようだが、今日の大活躍がきっかけとなって再び嶺井選手らしい勝負強い打撃を見せてくれるようになる予感がしている。