mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

3連戦延期の間に希望を膨らませよう



7月30日 対読売ジャイアンツ 横浜スタジアム 延期


昨日と今日の試合については既に中止となることが発表されていたが、今日、このカードの第三戦となる31日の試合の中止も決定された。


昨日の記事にも書いた通り、残念ではあるが仕方ないかなと言うのが私の感想。


こうなった以上、1週間ちょっとのこの休日をうまく活用して、8月2日からの横浜スタジアムでの広島戦を勝ち越し、その後も連勝していくことが出来るような良い準備をしたい。


幸い、ベイスターズの後半戦での活躍について明るいニュースが色々と報じられているので、今日はこれらを整理しつつ、希望に胸を膨らませることにしよう。




先日のブログでも書いたが、今月28日にロバート・ガゼルマン投手が支配下選手登録された。背番号は退団したピープルズ投手の後を継いで45番となったようだ。


ガゼルマン投手はメッツ時代の2017年には先発で8勝、2018年には抑えに転向して13セーブを挙げた実績がある。


速球は最速159km/hで、平均速度149km/hの高速シンカーでゴロを打たせるスタイルらしい。加えて、カーブとチェンジアップを操り、コントロールも良好とのこと。


スペックを見ると、日本のプロ野球でも勝ちパターンの継投の一角を任せるだけの実力のある選手だと言うことがわかる。


これから日本のボール等に慣れるための調整を行いファームで試運転を重ねてからと言うことになるので、一軍でのデビュー戦は9月のはじめ頃だろうか?延期になった試合の振り替えが続き、恐らくダブルヘッダーも組まれる中で、彼の存在は非常に心強い。



このところレベルが明らかに上がった入江大生投手も含めて、ベイスターズはこれで上手くいけば2系統の勝利の方程式を持つことができる。


エスコバー → 伊勢大夢 → 山﨑康晃


入江大生 → ガゼルマン → 三嶋一輝


もちろん、その時々の各選手の調子や状況に応じて彼らの系列をシャッフルして使うこともできる。


こうしたブルペン陣の層の厚さと運用の柔軟性は、中止となった試合が多く、過密日程が予想される中で、ベイスターズにとって一番大きなアドバンテージになるかも知れない。




楽天がまだ若い大砲候補の伊藤選手を獲得したのは将来を見据えてと言うことだと思うが、ベイスターズの森原投手獲得は直近のブルペン運用のためだと思う。


森原投手は既に支配下選手登録がなされており、背番号は68に決まったとのこと。


彼は肘のクリーニング手術前は150km/hを超えるストレートとスライダーそしてキレの良いフォークボールで活躍していたようだが、今シーズン復帰後の数イニングの登板でも既に140キロ台後半の速球は投げていたので、勝ちパターンに準ずる位置付けを期待できると思う。


もう少し具体的に言うと、平田真吾投手の役割を二人で分担することができれば、僅差のビハインドなどで追い上げの流れを守りから作っていくようなシーンを何度も見ることができるだろう。



そして、2軍からの更なるテコ入れとして、右の中川虎大投手も控えている。


彼は、28日のイースタンリーグ巨人戦で最終回に登板したが、150キロ台のストレートとフォークのコンビネーションで三者連続三振を奪うなど格の違いを見せていた。彼も平田、森原の二人に割って入るべき人材だと思う。




ジャイアンツのように一斉にクラスターが発生した訳では無いが、ポツポツと離脱していた選手たちの復帰報道が続いている。


7月19日 上茶谷大河投手がファームに復帰


7月23日 東克樹投手がファームに復帰


7月29日 三嶋一輝投手がファームに復帰


7月30日 森敬斗選手がファームに復帰


これに加えて、手術後リハビリを続けて来た櫻井周斗投手も28日のファームの試合で実戦復帰を果たし、相変わらず切れ味鋭いボールで三振を奪っていた。


田中健二朗投手が肉離れで離脱している現在、勝ちパターンの前を投げる左腕が砂田投手だけになっているが、本来、このポジションをこれから務めていくのは櫻井投手か石川達也投手だと私は思っている。


その櫻井投手は、順調ならお盆明けくらいから一軍に合流するのではないだろうか?

石川投手は、一軍初登板を東克樹投手のコロナ陽性が登板前日に判明した非常事態下での先発として果たしたが、良く投げてくれた。その後一旦抹消されたが、先週再昇格しており、今度こそリリーフとして登板機会が与えられるだろう。





後半戦開始時点での先発ローテーションは、今永昇太、石田健大、浜口遥大、大貫晋一、フェルナンド・ロメロの5人まで決まっているが東克樹のコロナ感染による離脱で空いた穴は未だ埋まっていない。


このポジションについては、坂本裕哉と京山将弥が狙っていたが、チャンスをモノにしたとは言い難い。恐らく、来週はこの二人を先発と第二先発のように使ってくると思うが、その次の週(8月9日〜14日)あるいは翌週(8月16日〜21日)で東投手あるいは上茶谷投手を起用してくるだろう。


これでやっと先発ローテーションの6人が勢ぞろいすることになる。


野手の方では、森敬斗選手がコロナ陽性ながら無症状だったことから、復帰は比較的早いのではないかと思う。彼は疲れてくると打てなくなるが、休み明けには活躍する傾向があるので、再来週あたりから一軍に合流して走攻守で暴れてくれるとチームのダイナミックさが戻ってくるだろう。



そして最後にコロナ陽性(7月21日に判明。症状あり)で離脱しているソト選手と右肘クリーニング手術からの復帰が待たれるオースティン選手。


やはり、ベイスターズ打線が本来の破壊力を取り戻すためには、この二人が揃って打線に名を連ねることが必要だ。


恐らく、ソト選手は来週ファームに復帰して数試合をこなし、8月9日の週かあるいはその次の週に一軍に合流することになるだろう。


オースティン選手は、26日〜28日のイースタンリーグ巨人戦では3試合とも出場し、特に、第二戦と第三戦ではファーストの守備にも就いていることから、もう復帰間近と見て良いだろう。


8月2日からの横浜スタジアムでのカープ3連戦で久しぶりに彼の勇姿を見ることができるかも知れない。




ベイスターズのブルペン陣、特に勝ちパターンを担う伊勢大夢、エドウィン・エスコバー、山﨑康晃の3投手は前半戦明らかに登板過多で疲労が溜まっていた。


彼らにとっては、7月25日から8月1日までのブレークは身体と精神両方の疲労を取るための格好の休養となった筈だ。


投げたがりのエスコバー投手が今日のSNSで早く投げたいと言う趣旨のコメントを出していることからも、彼らは後半戦に向けて士気を高めることができていると思う。


野手でも、前半戦の終盤で故障して、だましだましプレーして来た牧秀悟と宮﨑敏郎はしっかり休んで万全なコンディションにする必要があった。


今日の報道で、牧選手の足首の状態は大分良くなり、負荷を高めた練習をしっかりできるようになったと言うニュースがあった。大変喜ばしいことだが、裏を返せば、彼はこれまでやはり故障した足首を庇いながらプレーしていたと言うことだろう。


昨シーズンのオリンピック休み明けから大活躍したように、今年も、後半戦に打ちまくる牧選手の姿を見ることができそうだ。





そして最後に今日のニュース。


昨年6月に受けた右肘のトミージョン手術後のリハビリで育成契約になっていた平良拳太郎が再び支配下選手登録された。背番号は依然と同じ59。


元々、先週のイースタンリーグ巨人戦で実戦復帰する予定が伝えられていたが、残念ながらコロナ陽性と判定されて一旦はその機会が流れていた。復帰後また調整を行い、再度ファームでの実戦復帰から順を追って一軍への合流を目指すということなので、振り替え試合が続き過密日程となる9月後半に何とか間に合うかどうかと言うところか。


しかし、このタイミングで支配下選手契約を結ぶと言うことは、今シーズン中の復帰についてある程度目算があると言うことなのだろう。



一方の宮城投手は、2018年の育成ドラフト一位で、昨シーズンのクリーニング手術後のリハビリを経て、今シーズンのファームでの成績を見て初めて支配下選手登録を勝ち取った。


こちらは背番号92。

彼は、まずはファームのローテーションの柱として結果を出すところから一歩ずつ上を目指して欲しい。


何だか長々と書いてしまったが、それだけ、ベイスターズはチーム力の底上げが期待できる要素が多いと言うことだ。


実際、前半戦終了時点の戦力からこれほどの伸び代が期待できるチームはセリーグには他に見当たらない。


昨日から始まった後半戦の中で、ベイスターズは蚊帳の外のような感覚だが、その分、しっかりと準備して、多くの伸び代をフルに活用しペナントレースの終盤に優勝争いを演じるような奮闘を見せてくれることを期待しよう。