mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

三浦大輔監督は逆転優勝を願っている



9月21日 対読売ジャイアンツ 横浜スタジアム


負 ベイスターズ 1 ー 2 ジャイアンツ


勝利投手 畠世周(3勝0敗1セーブ)
敗戦投手 R.ガゼルマン(1勝1敗0セーブ)
セーブ 大勢(1勝3敗36セーブ)


本塁打 宮﨑敏郎12号(4回裏ソロ)




試合前にはプロレスラーの蝶野正洋さんが来場し、ベイスターズの逆転優勝に向けて喝を入れるべく、DBスターマンを相手にビンタを放った。


逆転優勝の可能性は非常に小さくなった状況で、まあ、そう言うプロモーションもあるのだろうと思っていたが、本気で逆転優勝を狙っている人がいた。


他ならぬ三浦大輔監督だ。


試合は初回のジャイアンツの攻撃で、先頭打者の吉川尚輝がピッチャー強襲の強い当たりを放ち、これがセンター前に抜けて出塁。ガゼルマンは打球をグラブで掴みに行っていたが、当たりが良すぎて弾かれてしまった。


続く坂本のファーストゴロを捕球したソトは一塁ベースを踏んでから二塁に送球しタッチアウトでゲッツーを狙ったが、送球が吉川に当たってセーフ。結果的に走者を送った形になったのが痛かった。


丸のセカンドゴロで吉川はさらにサードまで進み、このところ好調の4番中田翔は2球で0-2と追い込んだが三球目をセンター前にクリーンヒット。0-1と先制を許した。


ベイスターズ打線はジャイアンツの先発シューメーカーをなかなか捉えられない。


2回には二つのフォアボールで一死一、二塁としたが、伊藤光がダブルプレーに倒れ、3回にはフォアボールとヒットで二死一、二塁のチャンスを作ったものの佐野がショートゴロ。


しかし、4回には一死走者なしで宮﨑がシューメーカーの甘く入ったスライダーを上手くバットに乗せてレフトスタンド最前列に運ぶ同点ソロホームランで1-1。



この後もソトと森敬斗のヒットで二死一、二塁としたが、打順はピッチャーのガゼルマンに回り、センターフライに倒れた。ここで逆転しておけば、と言う場面だったが、さすがに1点しか取られていないガゼルマンを4回で交代させるのは難しい。


同点に追いついた割には嫌な流れが残って5回表のジャイアンツの攻撃は先頭ポランコの痛烈な打球にソトが飛びついたがグラブが弾かれてしまい内野安打。


続くウォーカーもヒット、大城が送って一死二、三塁としたところで、シューメーカーをあっさりあきらめ、代打若林のセカンドゴロの間に1点を追加された。1-2となり、結果的にこれが決勝点となった。


6回にもガゼルマンはフォアボール2つとボテボテの内野安打で一死満塁のピンチを背負い降板。しかし、代わった田中健二朗と森原康平が完璧な火消し役を果たして無失点で切り抜けた。楽天でセットアッパーを務めていた森原が僅差で頼りになると分かったことは大きな収穫だ。





5回にはソロホームラン一本による1失点のみのシューメーカーに代打を出し、6回には4番中田翔にバントを命じるなど、原監督の執念の采配が見られた。


その後、ベイスターズは1点ビハインドでも入江、伊勢、山﨑の勝ちパターンを投入して食い下がったが、あと1点が取れず、1-2のままゲームセット。


8回裏の攻撃でツーアウトながらジャイアンツの5番手鍵谷から牧と宮﨑の連続ヒットで一、三塁のチャンスを作ったが、ソトが初球を打ち上げてセカンドフライで終わって惜しいチャンスをつぶした。


私は、クライマックスシリーズに向けてチームの戦力の温存と立て直しが必要と考えていたので、ビハインドで登板過多の勝ちパターンを投入することに疑問を感じていたが、試合後の三浦監督の談話を聞いて、やはりそう言うことだったか、と納得した。


三浦監督は未だクライマックスシリーズのことなど考えず、逆転優勝を唯一の目標に全員で頑張ると言う強い意思を示している。


そうか、それなら、ファンとしてはブルペンのやりくりなどと言う小ざかしいことは言わず、ひたすら勝利を祈って念力を送るまでのことだ。


あきらめないと言うことと先のことを考えずに玉砕すると言う事は大違いだが、そんなことはベイスターズの首脳陣も分かっているに決まっている。熱い心と冷静な頭脳でシーズン最終盤を戦ってくれることだろう。


そう言えば、今日午後のファームの西武戦を見て気になったことがあった。


3-3の7回に東克樹が登板して、1イニングを7球で簡単に三者凡退に打ちとったのだが、先週の先発の時よりストレートの急速が5キロ以上アップしていたのだ。


これから最後の10数試合そしてクライマックスシリーズに向けて、ロメロに加え東克樹もリリーフ登板させることを考えているのではないかと感じた。


考えてみると、今日の試合で原監督が5回表の攻撃でシューメーカーを降板させて代打を送り決勝点をもぎ取ると言う勝負手を打てたのは、ブルペンに畠世周がいたからだ。


そして、もし今日ベイスターズのブルペンに休養十分でリリーバーとして出力アップしている東克樹がいたら、4回裏二死一、二塁の局面でガゼルマンに代えて大田泰示やオースティンを打席に送ると言う原監督のような勝負手を採ることができた筈だ。


ヤクルトとの3連戦、そして最後の7連戦に向けて、東克樹のリリーバーとしての一軍合流があるかどうか、ワクワクしながら注目したい。