You’ll never walk alone! 三嶋一輝とともに歩もう
10月14日 秋季練習開始
CSファーストステージ最終戦から3日間の休みを経て、今日から横須賀のファーム練習施設DOCKで1軍の秋季練習が行われた。
石井琢朗野手総合コーチはかねがね春季キャンプよりも秋季練習の方が厳しく追い込んだ練習ができると言っていたので、今回も彼の指導のもと精一杯の練習が行われることだろう。
【戦力外報道のあった倉本寿彦の打撃練習】
今朝の神奈川新聞で倉本選手が来季の構想から外れ戦略外となったという報道があった。
同じ記事によると、球団は来春の引退セレモニーの実施を申し入れたそうだ。
倉本選手は横浜高校から創価大そして日本新薬を経て2014年ドラフト3位でベイスターズに入団したが、新人の年(2015年)から当時の中畑清監督に抜擢されて遊撃手として開幕スタメンを勝ち取った。
2016年と2017年はほぼフル出場で特に2016年には打率 .294と守備負担の大きいショートとしては良好な成績を収めた。この年はキャリアハイの157安打を放ったが長打が少なく、より強く打つことのできるフォームや肉体改造に取り組んだことがあまり功を奏さなかったような印象がある。
ベイスターズは2016年に初のCS出場を果たし、2017年にはシーズン3位から日本シリーズに進出するなど快進撃を見せたが、この頃のベイスターズの躍進は、ラミレス監督の勝負に徹した采配とともにショートのレギュラーとしての倉本選手の活躍なしではあり得なかった。
先日の横須賀スタジアムでのファーム最終戦で倉本選手が涙ぐんでいたという情報もあり去就が取り沙汰されていたが、神奈川新聞の記事を読む限り、その不安は的中したということのようだ。
その倉本選手は今日から始また秋季練習でもチームの皆と歓談し、そして黙々とバッティング練習に取り組んでいた。このことから見ると、現時点での引退ということは考えておらず、他球団でのプレー続行を希望しているのだろう。
今年で31歳であり、今シーズンは一軍でもファームでも打率2割を下回ったが、それが大きな故障が理由でなければまだやれると本人が考えるのは当然のことのように思う。
ベイスターズファンとしては、彼の今後の動向に注目するとともに、どこに行っても応援を続けたいと思う。
【一心不乱にサンドバッグを打ち込む楠本泰史】
今シーズンの楠本選手は序盤のコロナや脚の故障での離脱があったものの、復帰後はオースティン不在の中、ライトのレギュラーに1番近い位置に居たと言って良い。
特に、9月は好調で、21試合に出場し58打数20安打、本塁打2、四死球10、打率 .345、出塁率 .441、長打率 .552、OPS .993という好成績を残した。
しかし、10月は11打数ノーヒットで、夏も不振に喘いだ。
シーズンを通しては、打率 .252、OPS .682と昨年とほぼ同様のレベルであり、「覚醒した」という言い方はまだ当てはまらないように思う。
外野手として致命的なゴロの処理のミスも2回ほどあったし、得意のバッティングもオースティンの代役としたはまだまだ足りない。
昨日の報道では、来シーズンもオースティン選手が開幕に間に合わないという可能性も指摘されているので、楠本選手にはこれが最後のチャンスという覚悟で今オフの練習に取り込んで欲しい。
まあ、そんなことは恐らく本人が1番よくわかっているだろう。
その楠本選手は今日、石井琢朗コーチによる指導の下、バットでサンドバッグを叩く練習を繰り返していたようだ。
この練習方法はヤクルトのコーチ時代に石井さんが村上宗隆に行わせていたものらしいが、インパクトの瞬間のパワーを向上させることを狙ったものなのだろう。
確かに、楠本選手はバットコントロールに優れていてボールにバットを当てることに長けているのだが、その分、当てるだけに終わった打席も多かったように記憶している。
あそこで強く叩くことができていたら、というのは本人も我々ファンも同じ思いで、その課題への対策として石井コーチが提案したものだと思う。
楠本選手が一年を通じて今年9月に近い成績を安定して残すようになってくれればベイスターズの外野の層は飛躍的に厚くなると思う。
【三嶋一輝がキャッチボールを始めた】
今シーズンの序盤に成績不振だった三嶋一輝が胸椎黄色靭帯骨化という国指定の難病だったことがわかった時には大きな衝撃を受けた。
原因不明で手術により骨化した靭帯の切除を行なっても復帰に成功した事例は少なく、NPBでは大隣投手(ソフトバンク→ロッテ)くらいしか見当たらない。
本人も大きな不安を持っていたことと思うが、その三嶋選手が今日の秋季練習初日に元気な姿を見せてくれた。
三浦監督、木塚コーチ、小谷アドバイザーといった人たちに元気よく挨拶し、その後、軽めのキャッチボールを行なった。
彼と会話をした三浦監督によると、リハビリも順調で本人も明るい笑顔だったということで、まずは良かった。
新人の年に大活躍してオールスターにも出場した三嶋選手だったが、その後は不調を極めた年が続き、苦労の末に中継ぎそしてクローザーとして復活したことが鮮やかに思い出される。
同じ症状から復帰に成功した前出の大隣投手はストレートの平均球速が10キロほど遅くなったが、緩急を使った投球術で復活を遂げた。
三嶋投手もこのようなモデルチェンジを行うのか、それとも、リハビリが成功して手術前と同じような球威を取り戻すことができるのか、自分自身の状態の変化をじっくり見極め、どうしたら再びNPBで戦うために必要な武器が手に入るのかをコーチやアナリスト達ともしっかり相談して焦らず取り組んで欲しい。
幸い、FAを控えた昨年末に球団と3年間の契約を結んでいるので、焦る必要はない。
来シーズンのある日、満員の横浜スタジアムで「ピッチャー〇〇に変わりまして、ミシマ、ピッチャーミシマ、背番号17」というアナウンスがあることを信じている。
勝負所で打ち込まれることの続いた彼について、以前のブログで次のように書いたことがあったが、もう一度同じ言葉を繰り返したいと思う。
頑張れ三嶋。いつまででも待っているぞ!
”我々ファンのすべきことは、次のような歌を心の中で歌いつつ、彼の辛く厳しい道を共に歩むことだと思う。
嵐の中を
顔を上げて前を向き
暗闇を恐れず歩もう
嵐の先には
きっと金色に輝く空があり
ひばりが美しくさえずる
そうだ 歩き続けよう
希望を胸に
そうすれば君は決して一人にはならない
さあ一緒に歩もう
※英国プレミアリーグの古豪リバプールが劣勢の時にサポーター全員で歌うYou’ll never walk alone.という応援歌の歌詞を私が抜粋し適当に意訳したものです。 ”






このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。