mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

侍ジャパン初陣の牧秀悟が攻守で活躍



11月5日 日本代表 5 ー 4 日本ハムファイターズ 東京ドーム


勝利投手 石川柊太

敗戦投手 加藤貴之

セーブ 大勢


本塁打 牧秀悟(1回裏ソロ)、森友哉(4回裏2ラン)、村上宗隆(6回裏ソロ)


日本シリーズが終わって、早くも野球の禁断症状が出始めていたところ、久しぶりに日本のプロ野球の試合を(テレビ観戦ではあるが)最初から最後まで観ることができた。


強化試合と言うことで本番の緊迫感はないが、それでも、やっぱりいいねえ。


日本代表対パリーグ最下位の日本ハムと言うことで、ある程度差がつくかと思ったが、ファイターズが善戦して試合としても拮抗していた。


特に打線は日本代表(6安打)を上回る11安打を放ったファイターズの連打が目立った。


そして、チームメイトからもファンからも愛された杉谷拳士選手の現役最後の試合でもあった。




先発の石川投手が被安打5で3失点、中継ぎの森浦投手もノーアウトで三連打を浴びて失点するなど、国際試合の本番での起用について栗山監督も少し考えることになるかも知れない。


近い将来NPBのエースになると予想されるドラゴンズの髙橋宏斗投手は3回を無失点に抑えた。150キロ台後半のストレートとスプリットは流石だったが、少し緊張していたようで通常よりもコントロールが不安定に思えた。


被安打3、与四球1というのは悪くはないが、彼の実力からするともっと圧倒的な投球ができるはずだ。


【牧秀悟の初陣】


今回の日本代表には今永昇太投手と牧秀悟内野手の2人が選出されているが、今日は今永の登板はなく、牧がスタメン3番ファーストでフル出場した。


初回の攻撃で、トップバッターの近本選手がヒットで出塁し盗塁とキャッチャーの悪送球でノーアウト三塁となったところで、2番打者の近藤健介選手が犠牲フライで幸先良く1点を先制した。


良い流れの中で打席に入った牧秀悟は1-0からの2球目、高めに浮いたカットボールはファイターズ先発の上沢投手の失投に見えたが、それにしても一発で仕留める集中力は素晴らしい。


コンパクトに強く振り抜いた打球はバックスクリーンの左に飛び込む推定飛距離129mのソロホームラン。


ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、ベンチの面々は右手を伸ばして掌をクルクル回す例のポーズで待ち構える。


それに応えて牧秀悟は少し照れながらカメラ目線でデスターシャを決めていた。


他チームの選手たちも一度デスターシャをやってみたかったのではないだろうか?


手術後の佐野恵太も病室でテレビを観ながら左手でデスターシャをしている、のではないかと思った。


本人も“チームで最初のホームランを打つことが出来て素直に嬉しいです”と言っていたが、プロ一年目から記録ずくめだった彼の野球人生にまた一つ勲章が増えた。


今日の試合では、牧選手に加えて、4番の村上選手と6番の森選手にもホームランが飛び出しており、6安打で5得点と言う効率の良い攻撃を見せた。




【牧秀悟の集中力】


8回表に登板したカープの森浦投手は、その回先頭の新人有薗選手が初球を打ち返してレフトにツーベースを放つと少し動揺したのか続く4番野村選手にレフト前タイムリーヒットを許してあっさり失点。5-4と一点差に迫られた。


更に、次の5番清宮選手も追い込まれながらうまくレフトに流し打ちを見せて、無死一、二塁のピンチが続く。


ここで6番上川畑選手は初球をバントするが、それが小飛球となりダッシュしてきたファースト牧がスライディングしながらこれをギリギリ捕球してセカンドに送球、更にこれを受けたベースカバーのショート源田選手がファーストに転送。


一走と二走はスタートを切っており、それぞれ次の塁の直前まで達していたため帰塁出来ず、いずれもアウトとなった。


長いシーズンでも滅多に見ることのないトリプルプレーの完成だ。


集中力を高めてファースト守備につき素晴らしいダッシュを見せた牧秀悟のファインプレーだった。やっぱり持ってるね。





明日も東京ドームで日本代表対ジャイアンツの試合が予定されている。


この時期に良い試合を見ることができるのはなかなかよろしい。