mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

2023年の開幕投手は誰だろう 三浦監督の胸中は?



1月4日 仕事始めとなる今日、三浦監督の会見があったようで、各紙が今年の開幕投手についての監督コメントを掲載している。


昨シーズンは自身初となるノーヒットノーランを達成するなどエースとしての信頼が高まっている今永昇太投手は、3月のWBC選出が内定しており、日程的に開幕戦を任せるのは難しいという認識を示した。


今年のWBCは3月9日〜13日の一次ラウンド(日本の属するプールBは東京ドームで開催予定)に続いて、3月15日、16日の準々決勝(東京ドーム)、そしてこれを勝ち上がれば3月19日、20日の準決勝、21日の決勝(いずれも米国マイアミのローンデポ・パーク)という日程が組まれている。


今年のNPBの開幕はセパ共に3月31日金曜日の予定であり、米国での決勝ラウンドまで勝ち進んだとすると確かに日程的に厳しい。


「(WBCから)帰ってきて10日もない。コンディション的に考えれば実際問題として難しい。


色々含めて考えたい」


米国とは時差もあり、また、WBC使用球はNPBのものとは異なるため、様々な意味で調整に時間がかかるだろう。



このブログでも、このところ、”2023年シーズンこそは悲願の優勝を”という内容の記事を書いているが、そのためにも開幕試合から勝ってスタートダッシュというものを決めておきたい(ベイスターズのスタートダッシュというのはあまり見たことがないような気がするが)。


今永投手に開幕戦を任せられないとすると、その影響はどれほど大きいのだろうか?


開幕試合は甲子園での阪神戦なので、タイガースとの相性そしてこれまでの実績を考慮すると、今永投手以外に開幕投手の候補となりそうなのは、石田健大投手、大貫晋一投手、濵口遥大投手といったところだろう。


2022年シーズンの彼等の対阪神戦の投手成績をまとめてみよう。



意外なことだが、この4投手の中で今永投手の防御率が最も悪い。特に、甲子園では6.55と打ち込まれている印象だ。


被打率 .279、WHIP 1.50も今永投手にしては「らしくない」成績と言って良いだろう。


今永投手は阪神との相性があまり良くなく、特に甲子園での成績が芳しくないというデータは当然三浦監督の頭にも入っているはずなので、上述した三浦監督のコメントの背景としてこうした分析があると考えるべきだろう。


もう一つ以外だったのは、新人年以来甲子園を得意にしていた濵口遥大投手が昨シーズンは打たれていることだ。


甲子園に限れば、防御率 4.22、被打率 .300、WHIP 1.50となり、決して相性がよいとは言えないというデータが残っている。



阪神戦で相性が良いのは、石田健大投手(防御率 1.11)と大貫晋一投手(同 1.29)で、特に、石田投手は阪神戦で負けなしの3勝を挙げている。


タイガース打線は左投手を苦手にしているというのはよく言われることなので、これまで2度開幕投手を務めたことのある石田投手に白羽の矢がたつという可能性はあるはずだ。



阪神との開幕戦での登板を占う上でもう一つ参考にすべきデータは昨シーズンのCSファーストステージでのタイガースとの対戦成績だ。


こちらは以下の通り。



第1戦は今永投手で落とし、第2戦は大貫投手で勝利、そして第3戦は石田投手の先発も予想されたが、蓋を開けてみれば濵口投手の先発で惜敗したのは記憶に新しい。


この時は、大貫投手が7回途中まで被安打2、10奪三振で無失点という素晴らしい投球を見せてチームを勝利に導いた。


大貫投手は昨シーズン甲子園での登板が無いこと、そして、例年春先は調子が出にくいスロースターターであることにやや懸念があるが、それ以外の点では適任と思われる。


開幕投手というものは単なる最初の一試合ということではなく、チームの顔という意味合いもあるだろう。


その意味からは、やはり、昨シーズン今永投手と並んでチーム最多の11勝を挙げた大貫投手が開幕投手の最有力候補ということになるはずだ。


今日の三浦監督の会見でも、大貫投手について、


「4年間で自信もついた。(開幕投手に)名乗りを上げていいと思う」


と語っており、首脳陣の期待も現状では彼にありそうだ。



今後、春季キャンプ、そしてオープン戦での仕上がりを見ながら決めていくことになると思うが、現状での予想は次のようにしておこう。


◎ 大貫晋一


○ 石田健大


▲ 濵口遥大