新ユニフォームで1998年以来の優勝へ 横浜頂戦
1月23日 かねてから予告されていた通り、午前11時から横浜市内のシネマコンプレックス ブルク13で新ユニフォーム及び2023年シーズンスローガンの発表が行われた。
ベイプライムカメラでのインターネット配信もライブで行われたため、私もリモートワークの利点を活かしてデスク横に置いたタブレットで“ながら視聴”した。
【新ユニフォームは横浜ストライプ】
数日前から横浜駅の特設ディスプレイで2022年までのホームユニフォームから徐々に新デザインに変形していく過程が公開されてきた。
このため、均一な間隔と太さのピンストライプが胸の中央部分に集まり、太くなっていくことは既に知っていたが、太い紺のストライプと水色の細いストライプが束ねられた最終形は本日初めて披露されたものだ。
太さや色合いの異なる複数の線が集まって真っ直ぐ上に向かっていくこのストライプは、Yokohama Stripe と命名され、さまざまな個性を持つ選手たちが一つにまとまり、チームとして優勝を目指して進んで行くことを表現しているとのこと。
ピンストライプと言う球団の伝統を継承しながら、斬新なことにチャレンジして行くと言うチームの姿勢を表したものでもあるらしい。
全体のデザインとしては、すっきりとしている中にも、個性的なYokohama Stripe がプロ野球選手らしい自己主張をしており、良いのではないかと思う。
まだ発表からあまり時間が経っていないが、ネット上での意見も概ね好意的なようだ。以下、発表者たち自身のコメント。
三浦監督 「素直にかっこいいなと思いますし、すっきりしてね、シンプルな中にも思いのこもったデザインだと思います」
山崎康晃投手 「本当にシンプルですね。斬新なユニホームで、また心機一転、チームでまとまって、このユニホームで戦い抜きたいなと思います」
京田陽太選手 「このような場に呼んでいただいて、感謝しています。監督と康明さんにも似合っていると言われたので、ホッとしました。かっこいいユニホームですけど、どんどんドロドロにして、チームの勝利に貢献できるよう頑張ります」
今日の発表会に呼ばれたのは、広報担当とも呼ばれるほどコミュニケーション能力があり人気も高い山﨑康晃投手と中日からのトレードで新たに入団した京田陽太選手だったが、タイムリーな人選だと思っていた。
そして、会見が進んでいくと、さらにこの二つの人選には二つの意味があることが明らかになった。
一つ目は、MLB挑戦を封印して今オフにベイスターズと新たに6年の大型契約を結んだ山﨑投手が今シーズンから投手陣のキャプテンに就任するということ(チーム全体のキャプテンは昨年までと同様佐野恵太選手)。
真新しいユニフォームの胸に、三浦監督が手ずからキャプテンマークを付けるという”儀式”も壇上で行われた。
野手と投手では動線が異なり会話の機会が限られることから、投手陣のキャプテンを置いているチームは少なくないが、ベイスターズでは2012年の藤江均投手以来11年ぶりということになる。
先発投手は一週間に一度しか登板機会がなく、毎試合ベンチ入りするということではないので、やはり投手キャプテンはリリーフ陣から選ばれることとなる。
そうなると、実績と年齢そして人望という意味でも山﨑投手が選ばれたのは適切だろう。
もう一つの意味は、山﨑投手と京田選手の背番号がそれぞれ19と98であること。
二人が並ぶと、1998、つまりベイスターズが最後に優勝した年ということになる。これは、今年こそはと期待する悲願の優勝に向けた球団の意思の現れと言って良い(後半に続く)。
【横浜頂戦は達成されるに違いない】
二人の背番号が1998であることについてMCを務めたTBSアナウンサーからふられると、三浦監督も、
「ここにいる人はみんな分かっているでしょう。1998年以来の優勝。遠ざかっていますから、今年こそはというところですね」
と答えた。
ということで、今日は、2023年シーズンのチームスローガンも併せて発表されたが、それはズバリ、頂点つまり優勝を目指す戦い、
このスローガンも、一昨年、昨年に続いて三浦監督自身が考案した言葉だとのこと。
監督自身が、「昨年届かなかった頂に今年は挑戦という意味を込めて、全員で心を一つにして戦っていきます」と語っているように、就任以来2年続けて目の前で高津ヤクルト監督の胴上げを見せつけられるという悔しい経験を糧に今度こそ頂点を目指す。
毎年、気合いだけ入ったスローガンを発表しちゃってさー、などと斜に構えているスナフキンのような方もいらっしゃるかも知れないが、そんなことはない。
三浦監督就任初年度は最下位に終わったが、この年のスローガンは、
”横浜一心”
であり、最下位という結果はこのスローガンと全く矛盾するものではない。
そして、試合後のベンチの雰囲気や練習中の皆の顔を見れば、横浜一心、つまりベイスターズの選手や監督、コーチ、スタッフの皆さんが心を一つにして戦う集団になる、という当初の目標は十分に達成されていることがわかる。
2年目の2022年シーズンのスローガンは
”横浜反撃”
であり、ベイスターズは残念ながら優勝することができなかったが、この結果もスローガンに矛盾するものではない。
前年の最下位という結果から2位に順位を上げたことによって、反撃、は十分に行なっているのである。
一人の監督がチームを率いる時代あるいはその間の体制のことを〇〇政権などと言うが、だとすれば、チームスローガンはその政権の公約あるいはマニフェストと言ったものとなる。
上に書いたように、三浦政権は2年連続で彼らの掲げた”公約”をしっかりと達成してきているのである。
そして、今回、三浦政権で初めて、その公約に”頂”の一文字が入った。これは、それだけの自信があってのことだと思うし、その公約通りに25年ぶりの優勝を遂げることを私は信じて疑わない。
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