mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

金曜日からの福岡遠征メンバーに見るふるい分けの現状




3月17日から19日にPayPayドームで行われるソフトバンクホークスとのオープン戦三試合に帯同する遠征メンバーが球団から発表された。


投手11名
東、伊勢、石田、三嶋、山﨑康晃、入江、ガゼルマン、エスコバー、宮國、森原、石川


捕手3名
戸柱、伊藤光、山本


内野手6名
林、森、大和、柴田、宮﨑、京田


外野手8名
大田、桑原、佐野、神里、楠本、アンバギー、蝦名、関根


その他に”ゲーム参加選手”として三浦銀二選手と上甲選手の名前がある。


三浦銀二投手は宮國投手あたりと入れ替えの可能性がゼロではないが、上甲捕手は育成契約ということもありすぐに一軍でということはないだろう。


この二人を除いた総勢は28名。


一軍登録の枠が29名であること、そして、


WBCが終われば牧選手とソト選手が合流すること


開幕カードの先発投手3名(現状の候補は恐らく東、石田、ガゼルマン)に加えて次のカードの3名も登録する必要があること


を考えれば、あと4名ほどはファームに送ることが必要だろう。



【先発ローテーション】


3月14日と15日の阪神戦で先発した濵口遥大と平良拳太郎については一定の評価と読み取ることができるコメントを三浦監督が出しているため、今のまま行けば4月4日からの横浜での巨人戦の先発はこの二人と同じ日程の春季教育リーグで先発した笠原投手あるいは上茶谷投手の3名ということになるだろう。


上にも書いた通り、金曜日からのソフトバンク戦では、石田健大、R.ガゼルマン、東克樹の3投手が先発するはずで、この3名が大過なく自分のピッチングができればそのまま3月31日からの開幕戦(阪神戦)の先発ということになる。


阪神戦(京セラドーム)


3月31日 石田健大


4月1日 R.ガゼルマン


4月2日 東克樹


巨人戦(横浜スタジアム)


4月4日 濵口遥大


4月5日 平良拳太郎


4月6日 笠原祥太郎



不確定な要素としては、まず、前回(12日)の中日戦で炎上した東投手について三浦さんから先発ローテーションで”大きく後退”というコメントがあったように、日曜日の試合でその懸念を払拭するようなことが求められる。


東投手が今回も首脳陣の信頼を取り戻すような投球ができなかった場合、4月2日の試合に上茶谷投手を先発起用する可能性もある。


そして、濵口遥大投手と平良拳太郎投手については実績と期待値から言って大きな問題がなければそのまま巨人戦での先発が濃厚だが、笠原投手は毎回結果を出し続けることが求められるだろう。ここでも、上茶谷投手が割って入る余地はあるものと思われる。


そして、WBCから帰ってくる今永昇太投手は恐らく4月7日からの横浜での中日戦か11日からの神宮でのヤクルト戦での先発ということになるので、ここで一人が篩い落とされる。


また、肉離れで離脱中の大貫晋一投手も比較的軽傷のようなので、4月中には復帰すると思われるため、その時点でもう一人が脱落するはずだ。


さらに、先日衝撃の入団報道のあったトレバー・バウアー投手が早ければゴールデンウィーク明けには一軍登板の可能性もあるので、ここでもう一人。この選抜には外国人選手枠の問題も絡んでくる(ウェンデルケン投手とオースティン選手の故障の状況によってはバウアー投手とガゼルマン投手の両方を残すこともあり得るが)。


つまり、これから2ヶ月弱の間で、先発候補として現在名前の挙がっている7名の投手から4名が篩い落とされ3名が選抜されるサバイバルレースが行われることになる。


その結果構成される今年の先発ローテーションは例年にないほど、いや12球団でも出色の布陣になることだろう。



【リリーフ陣の絞り込み】


伊勢大夢、入江大生、三嶋一輝、E.エスコバー、山﨑康晃は勝ちパターンとして確実に残る(三嶋投手については体調を注意深く見ながらということになるだろうが)。


そして、このところ好調の森原康平投手も開幕一軍の座を掴み取るはずだ。


オープン戦無失点を継続しているのは偶然ではなく、彼のストレートとフォークボールの球威が理由であることは誰の目にも明らかだと思う。


宮國投手と石川投手は必ずしも安泰ではない。4月4日からのカードでどちらか一人あるいは両方がファームに向かう可能性は十分にあるように思う。




【捕手のレギュラーの座は?】


激務であり配球に慣れられることを避ける必要もある捕手については、今年も複数の選手で分担する体制になる。


上記の遠征メンバーにもある3名が登録されると見てまず間違いないと思うが、ここまでの起用法を見ると、伊藤光選手、戸柱恭孝選手、山本祐大選手という序列だろうか。


山本捕手が第三捕手としてベンチ要員になるか、それとも週に一度あるいは相性の良いピッチャーとの組み合わせで起用される”3番目の捕手”になるかを決めるのは、彼の課題であるバッティング次第だろう。


今年のオープン戦では例年よりも打力が向上している印象だが、これから各チームとも主戦級の投手が登板する中で好調を維持していけるだろうか。




【ショートを中心として内野手の競争はどうなる?】


現状では二遊間は森敬斗選手と林琢真選手の”森林コンビ”になる可能性が高そうだ。


サードは宮﨑敏郎選手で確定で、ソト選手が不在の間は佐野選手がファーストを守ることで過密状態の外野手の活用を図るだろう。


そして、WBCから牧選手とソト選手が帰ってくる時点(投手とは違うので、開幕からという可能性もある)で、恐らく内野手一人、外野手一人が篩い落とされるだろう。


内野手では、三浦監督の期待値の高い林選手と重複する部分の多い柴田選手が現在のところボーダーライン上であるように思う。




【競争激化の外野陣】


ここが1番悩ましい。


現状の序列で言うと、上記の通り佐野選手が当面はファーストを守るとして、


桑原将志、大田泰示、神里和毅、楠本泰史


の4名は1軍に残すことになるだろう。



ソト選手がWBCから帰ってくるのが開幕より後になった場合、アンバギー選手は唯一の外国人野手として優先的に残すと言うのはありそうな話だ。


そうなると、蛯名達夫選手と関根大気選手にはかなりの頑張りが求められることになる。


蝦名選手についてはそろそろ試合を決めるような長打が欲しいし、関根選手にはセーフティバントや盗塁など攻撃の起点やチャンス拡大などの任務をしっかり果たす姿が求められる。


それにしてもオースティン選手の復帰はいつ頃になるのだろうか?


昨年も今年も、この点がチーム最大の不確定性であり伸び代でもある。