mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

エイプリルフールの逆転サヨナラ負けドッキリ




4月1日 今日は甲子園決勝の影響で阪神主催のタイガースーベイスターズ戦はお休みなのだが、エイプリルフールということもあり、初回にベイスターズが4点を先取したものの中盤で追いつかれ最後は延長12回裏ツーアウトからサヨナラ逆転負けするというベイスターズファンをターゲットにしたドッキリがあったようだ。


ドッキリといってもかなり大掛かりなもので、京セラドームを借り切り、数万人のエキストラを動員して事前に撮影した映像がTV放送および各種インターネットで配信された。


ドッキリではあるものの、一応その試合結果をまとめると以下の通り。


ベイスターズ 5 - 6 タイガース


勝 富田蓮風の人(1勝0敗0S)


負 山崎康晃のそっくりさん(0勝1敗0S)


本塁打 小太りの髭の人 1号(2回表ソロ)


よくできたドッキリだったので、起承転結のあらすじを以下に書く。



【起】


初回、ボールが高めに浮く秋山投手似の人にベイスターズもどき打線が襲い掛かり、ヒット、フォアボールの後、二死二、三塁からの4連打で4点を先取。


ベイスターズファンをぬか喜びさせるという本日のドッキリの伏線が見事に決まった。


ネフタリ・ソト風の中南米の背の高い人が二死二、三塁から2点タイムリーツーベースヒットを放つという演技を完璧にしてのけた。



しかし、ベンチに戻ってヘルメットを脱いだら本物のソト選手とは全く違う金髪の人だったので、この時点でベイスターズファンにはネタバレだったかも知れない。


私も、アレッ?と思ったが、この時点でドッキリということを半ば察していた。




【承】


昨日の開幕戦で悔しい思いをしたベイスターズファンを喜ばせようという関西の放送局にしては珍しい粋な計らいだと思って1回裏も見続けると、ガゼルマン風の外人が出てきてポコポコ打たれた。


ヒット4本とフォアボールで3点を失い、なお一死一、三塁という場面で、やっぱりベイスターズファンを喜ばせるドッキリなんかやらないか、と思ったら梅野隆太郎に似た人のセカンドゴロでダブルプレーとなり、4-3の僅差でこの回を終える。


そして、次の回には宮崎敏郎役の小太りの髭の人がソロホームランを放ち、5-3と再びリードを広げた。


ああ、そう言う演出か、と思った。



【転】


ガゼルマン風の外人は2回にもヒットを2本打たれて5-4となり、4回からは顔も投げ方も坂本裕哉そっくりの人が出てきてその回は1塁ランナーが盗塁死すると言う小ネタも挟んで無失点で抑えた。


しかし5回、坂本似の青年は制球を乱したのかビビったのか足の速いバッターをフォアボールで歩かせ、ここまでリアルに坂本の真似をすると言うのはすごいクオリティだとTVを見ている我々はもう一度騙されそうになった。


そして、彼は最終的に犠牲フライで1点を失い、5-5に追いつかれると言うシナリオ通りの演技を全うした。


言わせて貰えば、この展開で、やはりホンモノの坂本投手ではないな、と言うことはちょっと詳しいプロ野球ファンならすぐにわかる。


ホンモノだったら、フォアボール、フォアボール、フォアボールからの逆転満塁ホームランを打たれるはずだ。


良くできた演出だったが、脚本家の勉強不足が露呈したシーンでもあった。



【結】


両チームとも譲らずに、試合は12回裏まで進む。


マウンドには山﨑康晃を少し太らせたようなかなりクオリティの高いそっくりさんが現れ、同点で登板する山﨑康晃はピリッとしないと言うマウンド捌きを完璧に演じて見せた。


ヒット2本とフォアボール一つで二死満塁となり、ベイスターズファンはここでこのドッキリの真の目的を理解することになる。


初回4失点から追いついて最後は延長最終回での劇的サヨナラ勝利をタイガースファンに送ると言うのが番組の趣旨だったのだ。


それなら仕方ない。


シナリオ通り、山﨑康晃を心もちふくらませた体格の人は近本光司似の人にセンターへのサヨナラヒットを打たれて、阪神ファンに歓喜の時が訪れた。




それにしても土曜日の午後とはいえ4時間半のドッキリを放送するとは関西ローカルの番組編成はどういう考え方をしているのだろうか?


さあ、甲子園の決勝も終わったので、明日はホンモノの試合が行われる。


明日は笠原投手の意地の粘投で勝ち、一勝一敗の5分に戻してもらいたいところだ。



そう言えば番組終了まで”ドッキリ大成功”と言う看板を持った人は出てこなかったようだけど、私が見落としてただけですよね?