mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

雨降りなので正解がないと言われる6番打者の役割について考えてみる




4月15日 昨日の打線好調を維持したまま連戦したかった今日の阪神戦はかねてからの気象予報の通り、雨天中止ということが早々と決まった。


右肩の肉離れから復帰した大貫晋一の今季初先発の予定だったが仕切直しとなり、スライドもせずに明日は抹消後最速で再登録される平良拳太郎が先発予定。


平良拳太郎の登板が2回続けて読売になることを避ける意味でも火曜日の長崎での試合を大貫晋一にすると言うのは理解できる。


しかし、石田健大も次の登板を待っている状況だし、水曜日の佐賀での試合(対戦相手は同じくジャイアンツ)はハマちゃんの郷里での凱旋登板を考えている可能性もある。


うーん、なかなか悩ましい。



【雨天中止による先発ローテーションの組み替え】


21日からの広島3連戦(マツダスタジアム)では、今永昇太の復帰登板、23日日曜日に再登録可能となる好調の東克樹の今季3回目の先発登板が濃厚だ。


明日先発の平良拳太郎はトミージョンからの復帰途上なので大事をとって結果によらず投げ抹消となるような気がする。


そうすると、大貫晋一は一週飛ばして来週の土曜日に回すこととして、


18日火曜日 対ジャイアンツ 石田健大


19日水曜日 対ジャイアンツ 濵口遥大


21日金曜日 対カープ 今永昇太


22日土曜日 対カープ 大貫晋一


23日日曜日 対カープ 東克樹


と言うことになるだろうか?


何だか左ばかりになるなあ。


ひょっとして左腕カルテットが全員同じ週に先発するのは史上初なのではないか。それも楽しみだ。


いずれにしても、2回続けて炎上したハマちゃんは故郷佐賀での登板では背水の陣となる。ここで結果を出せなければ、恐らくファームで再調整ということになるだろう。


可能性はあまり高くないが、三浦監督が鬼になって、ジャイアンツとの2連戦を石田、大貫、広島との3連戦を今永、平良、東で回し、不調のハマちゃんは今永あるいは大貫と入れ替わって抹消ということも考えられる。それはそれで一つの合理的な判断だ。


あまり先走ってもいけないが、その翌週は25日から横浜スタジアムでのヤクルト3連戦と28日からバンテリンドームでの中日3連戦が予定されている。


ここで、ガゼルマンや平良拳太郎が再登録され、トレバー・バウアーが先発することになるとすると、この3人と左腕カルテットに大貫晋一を加えた8人から2人を外すことになる。


明日の平良拳太郎や来週先発する5人には勿論このことが分かっており、いつも以上に気合が入ることは間違いない。


ベイスターズの先発投手陣がこれほど充実して高いレベルで競い合うと言うのは記憶にないほど久しぶり、いやひょっとすると球団史上最高なのではないだろうか?



先発ローテーションの候補を考えて、現役時代の三浦大輔と高崎健太郎の2人しか思いつかなかったあの頃とは隔世の感がある。


開幕前の投高打低の予想とは逆に打線が好調で失点は多めのベイスターズはチーム防御率が3.28と現時点でリーグ最下位だが、試合を重ねるにつれて投手陣の立て直しが進んでいる。


カード毎の1試合平均失点を計算してみると次のようになり、復調傾向は明らかだ。


3/31〜阪神戦 平均失点 6.00


4/4〜 読売戦 平均失点 3.00


4/7〜 中日戦 平均失点 0.50


4/11〜 ヤクルト戦 平均失点 3.50(ハマちゃんの炎上した試合を除くと1.00)


4/14〜 阪神戦 平均失点 2.00 (進行中)


バウアー、今永、大貫が加わる今後はチーム防御率が2点台前半にまで低下するのではないかと期待している。



【関根大気が6番バッターとして活躍することを誰が予想していただろう】


1番から9番までの打順の中で6番バッターというのは最も役割が分かりにくい。


チームによっては準クリーンアップとして走者を返すことが期待されるし、下位打線の起点としてチャンスメイクを求められる場合もある。


6番バッターに適した特性としては次のようなものがあるだろう。


クリーンアップほど打力があるわけではない、あるいはクリーンアップに入ると緊張や気負いのために実力を発揮できないが、プレッシャーの少ない場面であれば結構打てる

二番バッターのようにバントや進塁打を求められると応えられないが、ランナーが居る場面でも自由に打たせれば結構打てる

一番バッターほどではないが下位打線の中では起点になる確率(出塁率)が高く期待がもてる


阪神の岡田監督はオリックスの監督時代に6番打者に求めることとして、クリーンアップで1、2点とった後どさくさに紛れてもう2、3点取れたらええやろ、と仰っていたような気がする。


ところで、このところ関根大気が6番バッターとして起用され、驚くほど結果を出している。


今までの関根選手と言えば、守備と走塁が良いのでまあ7番か8番に置いておくかとか、あるいは好調であれば1番か2番をやらせてみようとか、そう言った起用法が多かったように思う。


そして、これまでのところ彼は上記のいずれのポジションも安定的に手に入れることはできていなかった。


ベイスターズの6番と言えば、昨年までは宮﨑敏郎やネフタリ・ソトが起用されることが多く、ほぼクリーンアップと同様の扱いの打順だったように思う。


このため、今季になって関根選手が6番を打つようになった直後は少し違和感があった。


しかし、思い起こして見ると、関根選手の特性は上記の(1)〜(3)にそこそこ合致しているように思われ、6番バッターというのは盲点だったのかも知れない。



特に、今季は佐野恵太を1番バッターに起用していることから、関根大気の6番バッターとしての適性が高まっているように思う。


例えば、佐野恵太から始まった攻撃が関根大気までつながったとすると、ゲームの状況は二死満塁かあるいは既に何点か入れた状態でなおもランナーが残っている状況ということになる。


昨日の試合ではまさにこう言う状況で関根選手に打順がまわり、彼は試合を決めるようなタイムリーツーベースを打った。


岡田監督言うところの“どさくさに紛れてもう2点”を奪う攻撃を見せてくれたのだ。



そして逆に関根大気から始まった攻撃は7〜9番のうち誰かが出塁すれば大きなチャンスとなって佐野恵太に回ることになる。


昨日のヒーローインタビューで、関根大気は“ことを起こす”と言う表現を使った。


以前にも同じフレーズを言っていたことがあり、これが攻撃面での彼のキーワードになっているのだろうと思う。


例えば、一点差で追う9回裏に相手の難攻不落のクローザーが登板し、先頭が関根選手だったら、四球でもセーフティバントでも、何事かおこしてくれるのではないかと言う期待がもてるように私は感じる。


そしてその期待感は他のどの選手よりも大きい。


今シーズンは未だ始まったばかりだ。


これから関根大気が何度もことを起こしてくれるようなワクワクする気持ちを私は感じている。