おっ、明日の先発は連敗ストッパーの平良拳太郎投手ではないか
”今週は未だ1勝もしていないいー”とか、”先発投手陣が崩壊したあー”とか、”守備のミスがあー”とか、”桑原があー”とか仰っている貴方。
まあ、落ち着いてください。
サッカー日本代表の監督をつとめられたイビチャ・オシムさんも
”ずっとジャンプし続けることのできる人間がいるだろうか?
時にはかがむことも必要ではないかね?”
と仰っているように(言ってそうだけど、本当は言っていない)、チーム状態がずっと好調のままシーズンを終えると言うことはない訳で、どこかで一旦沈むことになる。
今がその時なんですよね。
さて、終わってしまった負け試合をあれこれほじくり出す返すのは野暮と言うものなので、詳しくは書かないが、今日の試合は
ベイスターズ 2 ー 7 タイガース
勝 大竹耕太郎 5勝 0敗 0S
負 R.ガゼルマン 3勝 1敗 0S
と言う結果だった。
3回表にガゼルマン投手の自援護となるツーベースからソトのポテンヒットで1点を先制し、ガゼルマンが救世主になると言う昨日の記事が本当になるかと思ったのだが、その裏、先頭の木浪選手の肘をわずかにかするデッドボールで出塁を許して早くも暗雲が垂れ込めた。
そして、さらにバントの構えの大竹投手をストレートのフォアボールで歩かせた時、テレビ画面でアップになったガゼルマン投手の顔がトイプードルのように見えたので、あっ、これはまずい、と思った。
私は悪い予感が当たることに関してはギネス級と言われているので、後の展開は推して知るべし。
この回だけで4失点、次の回にも1点を失い、ガゼルマンは4回途中でノックアウト。
そして、8回にわずかな反撃を試みて一死一、二塁で宮﨑敏郎がタイムリーヒットで1点を返すと、その裏、入江大生が木浪、近本、ノイジーにヒットを許して2点を追加された。
”やったらやられ返す。倍返されだあー!”
と言うベイスターズファンにはお馴染みの一発ギャグを久しぶりに思い出した。
おっと、こんなことをいつまで書いていても仕方ない。
未来志向で行かなければ。
明日の先発は平良拳太郎と西純矢のマッチアップだ。
平良投手の今シーズンの成績は以下の通り。
2勝0敗、防御率 2.65、被打率 .164、WHIP 0.82
奪三振率 11.65と言うのが手術前の平良投手の印象とは少し異なっているが、キレのあるストレートと変化球をコーナーに決めていく制球の良さはまさに彼らしいピッチングだ。
対するタイガースの先発西純矢投手は言わずと知れた若手の有望株だが、4月20日の広島戦で4回途中5失点と打ち込まれ、翌日選手登録が抹消された。
その後ファームで調整を重ね、準備が整ったということで今回の復帰登板を迎えることとなった。
ウェスタンリーグの試合はほとんど観ないので、彼のファームでの調子は良く分からないが、被打率やWHIPなどの指標を見る限り、やはり2軍では飛び抜けていたようだ。
元々、力のある選手なので、まあそうだろうと言う感じ。
そもそも、ファーム行きを命じられる原因となった2度のノックアウトはいずれも広島戦で、カープの打者との相性が悪かっただけかも知れない。
そして、これはあまり書きたく無いのだが、オープン戦ではベイスターズと当たっており、今日抑え込まれた大竹投手の後の2番手として4回を1安打無失点と言う好投を見せつけられた。
今日の打線の湿り具合と西投手の復活に賭ける意地を考えると少し暗い気持ちになるが、まあ心配しても仕方ない。
それ以上に平良が頑張ってくれることに期待しよう。
そう言えば、今シーズンもう一度あった4連敗、これは開幕直後のことだったが、あの時に連敗を止めたのは平良投手だった。
3月31日 ベイスターズ 3-6 タイガース 敗戦投手 石田健大
4月1日 ベイスターズ 5-6 タイガース 敗戦投手 山﨑康晃
4月2日 ベイスターズ 2-5 タイガース 敗戦投手 笠原祥太郎
4月4日 ベイスターズ 0-9 ジャイアンツ敗戦投手 濵口遥大
そして迎えた4月5日の試合では、平良拳太郎が6回を被安打4、奪三振7、無失点の気迫のピッチングを見せ、ジャイアンツ相手に今シーズンの初勝利を挙げた。
今回の4連敗の内容は以下の通り。
5月9日 ベイスターズ 2-9 ジャイアンツ敗戦投手 T.バウアー
5月11日 ベイスターズ 1-4 ジャイアンツ敗戦投手 東克樹
5月12日 ベイスターズ 3-6 タイガース 敗戦投手 今永昇太
5月13日 ベイスターズ 2-7 タイガース 敗戦投手 R.ガゼルマン
4連敗中の総失点数は奇しくも前回と同じ26、そして我が社の得点はその半分にも満たないと言う点も同じ。まさしく力負けと言う印象の負け試合が続いている。
しかし、それでも4月5日のあの試合でトミージョン手術後初めて先発した平良拳太郎は自分自身のプレッシャー、連敗中のチームの重圧、そうした一切のものを背負って勝利を手に入れてくれた。
大丈夫だ。平良ならもう一回踏んばってくれる。
頑張れ平良!負けんなよ。
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