mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

良いところなく5連敗、でもタラがあるわ!故郷に帰ろう。明日は明日の風が吹くわ。




暗い闇の中にいた我々ベイスターズファンを10数年ぶりに日の当たる場所に連れ出してくれたのはアレックス・ラミレス前監督だった。


彼の率いるチームと共に、私たちは困難な勝負に挑んだ。


野球選手ではない私たちにできることは限られていたが、それでも、毎日一緒に戦ってきた。


勝負は一進一退であり、酷い負けが続くことも多かった。


しかし、指揮官は決して諦めることなく、切り替えて翌日の戦いに向かう時に必ずこうつぶやいた。


“Tomorrow is another day.”


明日は明日の風が吹く。



この言葉は非常に良く使われる英語表現だが、最も有名なフレーズは映画‘風と共に去りぬ’の中でビビアン・リー演じるスカーレット・オハラの発する次のセリフだろう。


Tara! Home.

I'll go home.

And I'll think of some way to get him back.

After all… tomorrow is another day.


タラがあるわ!

故郷に帰ろう。

そして彼が戻ってくる方法を考えればいいわ。

誰がなんと言っても、明日は明日の風が吹くわ。



アメリカ南部の勝ち気な女性スカーレットが南北戦争の戦禍の中で両親の残してくれた農園も財産もそして愛する男性も全て失い、それでも前を向いて叫ぶこのセリフ。


タラの丘というのは彼女の故郷である農園の所在地だが、アイルランド系の一族にとって、故国にある先祖からの約束の土地の名前でもある。


アレックス・ラミレスがいつものセリフを口ずさむ時、この何ものにも屈しないアイルランド女性の前向きな鉄の意志のイメージは絶対に彼の脳裏にあったのではないだろうか?



今週のベイスターズの戦績は皆さんがご存知の通り、0勝5敗だ。


5試合の総失点数は41に上り、1試合平均で8点を超える。


バウアーが打たれ、東克樹が打たれ、今永昇太が打たれ、ガゼルマンが打たれ、平良拳太郎が打たれた。


火消し役で起用されたエスコバーが打たれ、入江大生が打たれ、三嶋一輝が打たれ、そして森原康平が打たれた。



球団史上最強と言われた先発陣と救援陣が皆打たれた。


そして、この1週間のベイスターズの得点は15。惜しいと思えるような試合すらひとつも無かった。


ファームではタイラー・オースティンの調子がなかなか上がらず、大貫晋一は2軍の打者に連打を許し3失点と未だ一軍復帰の目処が立たない、


これと言って明るい材料は無いのだ。



しかし、私たちは来週横浜に帰る。


来週は火曜日から日曜日まで、ずっとホームの横浜スタジアムでの試合が続く。


今こそ、スカーレット・オハラ嬢と共に叫ぼう。


Yokohama! Home.

I'll go home.

And I'll think of some way to get him back.

After all… tomorrow is another day.


火曜日になれば、牧も宮﨑も佐野もバウアーも皆がハマスタに集まって、もう一度精一杯の戦いを見せてくれる。


ハマスタには山下公園から中華街を抜けてくる浜風がいつもと同じように吹いているだろう。


さあ、帰ろう。横浜へ!