mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

なんてったって宮﨑




昨日の記事では、敗戦よりも宮﨑敏郎が試合途中から出場して守備にも就いたことが嬉しい、と書いたが、ベイスターズファンの願いが通じて今日からスタメンに復帰することとなった。


今年の交流戦でDH制の適用される最後の試合となる今日のスタメンと打順を見てみよう。


1番 関根大気(ライト)


2番 T. オースティン(DH)


3番 佐野恵太(レフト)


4番 牧秀悟(セカンド)


5番 宮﨑敏郎(サード)


6番 N. ソト(ファースト)


7番 大和(ショート)


8番 戸柱恭孝(キャッチャー)


9番 桑原将志(センター)


昨日の記事での私の予想は1番から6番に関しては当たっていたが、桑原と大和の打順が逆で、キャッチャーを山本祐大と考えていた点が違っていた。


こうして改めて眺めてみると、良い打線だな、と思う。


桑原将志を9番に置いて影のトップバッターとして機能させること、そしてチャンスで勝負強い打撃を見せる大和をソトの後ろに置くことで走者をスイープすることが期待できることを考えると、私の予想よりも理にかなっているように思える。


そして、この打線は好投手を相手にうまく機能し、日本代表でもある宮城投手から2回までに7点、5回で8点を奪いノックアウトすることに成功した。


一方、ベイスターズの先発は大貫晋一。


前回の中日戦では8回 2/3、117球を投げて勝利投手となっており、疲労も考慮して一旦抹消となり中13日で今日登録、即先発となった。



今日の大貫は、時折甘いコースに入るボールもあったが、力感のないフォームとは裏腹に力のあるボールを投げ込み、6回3失点のQSで2勝目を挙げた。


大貫晋一 6回、80球、被安打6、奪三振1、与四球1、失点3



8-3と点差があり、球数もまだ80だったためもう少し引っ張るかと思ったが、大事をとって7回からウェンデルケン、伊勢、上茶谷と繋いでリードを守った。


6回の時点で大貫が捉えられ始めていたこと、明日は休日でリリーフが使える状況であること、今日勝って今週を3勝3敗で終え初の交流戦優勝をかけて来週のホームゲーム6連戦に弾みをつけたいこと、などからの判断だろう。


大貫は例年、春先は不調だが6月頃から調子を上げてくる印象がある。恐らく来週も先発する機会があるだろうから、これからしっかりとローテーションを守って行けるように頑張って欲しい。



6月11日 京セラドーム大阪


ベイスターズ 8 - 4 バファローズ


勝 大貫晋一 2勝1敗0S

負 宮城大弥 5勝2敗0S


本塁打 

桑原将志3号(2回表ソロ)、牧秀悟11号(2回表2ラン)、宮﨑敏郎11号(5回表ソロ)

頓宮祐馬8号(2回裏ソロ)、9号(9回裏ソロ)


初回のベイスターズの攻撃は、宮城投手のチェンジアップは捨ててスライダーを狙って行くと言うチーム戦術が徹底されていた。


先頭の関根大気が二遊間をゴロで破るヒットで出塁すると、オースティンがセンターフェンス直撃のツーベースで無死二、三塁のチャンスを作る。


佐野恵太のショートゴロでサードランナー関根大気は本塁タッチアウトとなったが、これはショート紅林選手の送球が見事だった。少しでもズレていたらセーフだっただろう。


続く牧秀悟がフォアボールで一死満塁となり、次の打者はスタメン復帰後初の打席となる宮﨑敏郎。


宮﨑は宮城投手の2球目をコンパクトに打ち返し、鋭く低いライナー性の打球が左中間を深々と破った。これが走者一層の3点タイムリーツーベースとなり先制。



さらに、次のソト選手が追い込まれてから粘り、7球目をつまりながらレフト線ギリギリに落とすツーベースで宮﨑が生還し、この回4点目を挙げた。


侍ジャパンのメンバーでもある好投手の宮城投手から初回に4点を奪うという理想的なスタートを切ることができた。


さらに2回表の攻撃でも先頭の桑原将志が1-1からの3球目、高めに浮いたスライダーを狙った通りにアッパースイングでしばき上げ、レフトスタンドに運ぶソロホームランで5-0とリードを広げた。



ベイスターズにとっては久々のホームラン。調べてみると、6月1日に関根大気が楽天の内投手から放った3号ツーラン以来、10日ぶりとなる一発だった。


さらに、二死一塁で4番牧が2球目の真ん中に入ったストレートをコンパクトに強振してバックスクリーンに飛び込むツーランホームランを放った。これで7-1と試合を支配できるリードを作った。



さらに、5回には再び宮﨑敏郎が宮城のインハイのストレートを身体をクルリと回転させる変態的天才とも言うべきスイングでレフトスタンド二回席に放り込み、8-1とした。


その裏、大貫晋一が一死一、三塁から茶野選手に2点タイムリーツーベースを打たれ、9回裏には4番手の上茶谷大河が頓宮祐馬にこの日2本目となるソロを浴びたため、8-4とされたが、前半のリードに守られ勝ち切った。


これで、このカードは2勝1敗となり、交流戦4カードのうち3カードで勝ち越し、読売と並んで交流戦首位の座を守った。


今年の交流戦はいつになく各チームが拮抗した闘いを見せており、上位7チームが1ゲーム差以内にひしめく大混戦だが、来週は得意のホーム6連戦なので、初の交流戦優勝を目指して全力で頑張ってもらいたい。


そして、その頑張りがその後のリーグ戦にも勢いを生むことだろう。



今日のヒーローインタビューは4打数2安打、ホームラン1、満塁の走者一層となるタイムリーツーベース、打点4を挙げた宮﨑敏郎。


ビジターでのヒーローインタビューという事もあり控えめなコメントが多かったが、考えてみると、宮﨑のヒーローインタビューはハマスタでもこの位の落ち着いたものだったように思う。


それにしても、宮﨑敏郎がいる打線の素晴らしさを痛感した試合だった。


なんてったって宮﨑なのだ。