mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

チェンジアップで空振りを取れなかったハマちゃんと代打オースティンのこれから

6月16日 横浜スタジアム


ベイスターズ 2 - 5 マリーンズ


勝 メルセデス 3勝3敗1S

負 濵口遥大  0勝4敗0S

S     益田直也  1勝0敗18S



1ヶ月以上のファームでの調整を経て1軍のマウンドに戻ってきた濵口遥大は皆の待ち望んでいた投球を見せることができなかった。


初回の先頭バッターをストレートのフォアボールで歩かせたところで、早くも暗雲が立ち込めたように感じたのは私だけではなかっただろう。


序盤は速球で押し込んで優位に立ち、徐々に伝家の宝刀チェンジアップで空振りを奪って行くと言うゲームプランだったと思うのだが、そのフォーシームがストライクに入らないと非常に厳しい。


なんとかしようとチェンジアップを解禁するが、ストライクゾーンの低いところから沈んで行くような、通常であれば良いコースのボールがことごとく見切られてしまう。


これでは元々制球に難のあるハマちゃんがフォアボールを連発してしまうのは自然の摂理というものだ。


結局、初回はフォアボール2つと2本のヒットで3点を失った。満塁からの走者一掃のツーベースという非常に効率の良い失点ぶり。


2回以降はスライダーを有効に使い、ストレートも何とかストライクゾーンに入るようになって無失点で切り抜けるが、5回に二死からフォアボールを二つ連発したところでベンチの我慢も限界となり降板となった。


4回2/3、被安打2、奪三振4、与四球6、失点3


被安打が2だったと言って喜べる内容ではない。フォアボールが多いためにヒットが減ったようなもので、マウンド上でずっと苦しんでいるように見えた。



得意のチェンジアップを全て見切られてほとんど空振りが取れないということだと、濵口遥大という投手を一から見直さなければならなくなる。


もうそろそろそう言う時期なのかも知れない。


昨日の記事でハマちゃんのガチャということを書いたが、ひょっとするとガチャではなく、今のままでは通用しなくなっているのではないかという気すらしてくる。


イヤイヤ、そうではないだろう。


そもそもハマちゃんのチェンジアップは低めから落ちて行くことで空振りを奪うボールではなく、ストライクゾーンの甘いところに行ってバッターが打ちに行くと「止まる」のでボールが来る前に振ってしまうような奥行きを使うボールだったはずだ。


今シーズンの序盤にそれが打ち込まれたことで、低めの「良いコース」に投げ込もうとしているのではないか?


私には、チェンジアップが打たれたのはコースが甘かったからではなく、ストレートがバッターにとって脅威ではなくなっていたために余裕を持って待つことができたためであるように見える。


従って、今日の試合での苦い経験を活かしてハマちゃんがこれから進むべき道は方針転換ではなく、原点回帰だと私は考える。


正真正銘のオーバスローで真上から投げ下ろすストレートの威力を取り戻すこと、そのために持病の股関節を完治させる必要があるのなら、時間をかけてそれをやるべきだと思う。



打線の方はと言えば、初回と2回にチャンスを作ったものの得点には至らず、そこからメルセデス投手が調子を上げて行ってしまった。


唯一の得点シーンは7回裏。


先頭の宮﨑敏郎がセンターへのツーベースヒットを放ち、その後大和もヒットで続いて二死一、三塁となったところで今日も好リリーフを見せた上茶谷大河の代打でタイラー・オースティンが打席に入った。


オースティンは6球粘り、2-2からメルセデスのインコースのストレートを引っ張って三遊間を破るタイムリーで1点を返すことに成功した。



彼はランナーとして塁上でも奮闘し、大田泰示のサードゴロで素晴らしいスタートダッシュを決め、これがサード安田選手のフィルダースチョイスを誘発して2点目を挙げた。


その後も続いた二死満塁のチャンスは佐野恵太のショートゴロで潰え、さらに直後の8回表のロッテの攻撃でウェンデルケン投手が先頭打者のフォアボールから2点を献上して試合は決まってしまった。


この試合、唯一ワクワクする攻撃は上に書いた7回裏であり、ワクワクさせてくれたのは、何と言っても、オースティン選手の打撃と走塁だった。


彼が入ると攻撃が活性化するように見えるのだ。いや、見えるだけではなく、実際にそうなのだろう。


今週になってDHがなくなるとオースティン選手はスタメンから外れるようになったが、多少、守備に目を瞑っても、やはり試合を通じて出すべき選手ではないのか?


明日のスタメン発表を心待ちにしている。