mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

佐野恵太の先制タイムリーでみんなが救われた






昨日の試合は見るべきところもなく敗れたが、まあ、敗戦と言うのは大概そんなものだ。


今日は素晴らしい晴天に恵まれたデーゲーム。全く違う展開を期待しよう。


スタメンは以下の通り。


1番 関根大気(ライト)


2番 蝦名達夫(センター)


3番 佐野恵太(レフト)


4番 牧秀悟(セカンド)


5番 宮﨑敏郎(サード)


6番 N. ソト(ファースト)


7番 戸柱恭孝(キャッチャー)


8番 京田陽太(ショート)


9番 大貫晋一(ピッチャー)


ロッテの先発カスティーヨ投手は変則的な右サイドスローで150キロのストレートを投げ込む。そのストレートもきれいな回転のフォーシームではなく動いているようだし、変化量の大きいスライダーも使ってゴロを打たせて行く。MLBにいそうな投手だ。


ベイスターズ打線は初回から積極的にファーストストライクを打つと言うチーム方針があったようで、初回はわずか6球で三者凡退。2回はソトのヒット一本だけで抑えられた。


流れが変わったのは3回裏。先頭の京田陽太がインコース低めのチェンジアップを上手く打ち返してライト前ヒットで出塁した。


続く大貫晋一は先日の失敗の借りを返す送りバントを決め、一死2塁。今日も2回ファウルになったが、スリーバントを何とか成功させた。


芸は身を助く、とやら言うので、これからもしっかり練習して確実性を向上させて欲しい。


打順は1番に返って関根大気。


ここでカスティーヨ投手のピッチングが急に不安定になった。左打者のアウトコース高めに浮くボールが目立ち、関根を歩かせてしまう。


この傾向は蝦名達夫が打席に入っても変わらず、同じように抜けたボールは右打者である蝦名の左腕に当たってしまう。


これで一死満塁となった。


ここで打席に入った佐野恵太はこのところチャンスで全く打てていない。


何とか犠牲フライでも1点を、と思ったが、今日は幸運の女神が微笑んでくれた。イヤ、そんなことはない。これが佐野恵太の実力で彼が努力で掴んだ結果なのだ。


佐野はカスティーヨ投手の2球目、アウトコースに逃げて行くツーシームを逆らわずに左中間に打ち返した。これが走者一掃のツーベースヒットとなって3-0と先制に成功した。


このところの佐野のバッティングだと手首でコネてしまいショートゴロで併殺というようなボールだったが、手首を返さずに打ち返したのは佐野の打撃技術だろう。



続く牧秀悟の打席で佐野はワイルドピッチでサードに進み、牧のレフト前ヒットで生還して4点目。


さらに、次の宮﨑敏郎が1-1からの3球目、インハイのやや抜けたようなスライダーをコマのように回転して引っ張りレフトスタンドへのツーランホームラン。


これで6-0と大きなリードを奪い、大貫を援護した。



その後、挟殺プレーの間に1点を失い、6-1で試合は7回まで進む。そろそろ追加点が欲しいタイミングで再度打線がつながった。


佐野のデッドボール、宮﨑敏郎のラッキーな内野安打、そして代打オースティンのフォアボールで二死満塁となり、打席には戸柱恭孝。


戸柱は1-2と追い込まれてからインコースのチェンジアップを掬って大きなフライをライトに打ち上げた。


ライトの岡選手は追いついているように見えたが捕球することができず、ボールはバウンドしてフェンスに跳ね返る。


その間にまたも3人の走者全てがホームに還って3点追加。9-1と試合を決めた。


さらに、8回にも代わってライトに入った菅野選手が蝦名達夫のフライを落球し、その後、大和のタイムリーヒットで1点を追加。


久しぶりの二桁得点で10-1の快勝となった。


先発の大貫は6回までで96球、被安打6、と好調というわけではなかったが、大きな援護点もあり、勝負どころで低めにストレートを決めるなどで3勝目を挙げた。



今日はジャイアンツが楽天に敗れたため、交流戦2位のベイスターズは0.5ゲーム差に迫り、優勝の可能性が残った。


明日は難敵の佐々木朗希投手が相手だが、物怖じせずに積極的に仕掛けて行って欲しい。


日曜日に佐々木投手と対戦することは以前から分かっていたことでもあり、石井琢朗コーチは攻略に向けて策を練っていることだろう。


私としては、勝敗以上に、佐々木投手とベイスターズ打線との力と力の闘いを楽しみにしている。


今日のヒーローインタビューでは、勝利投手の大貫晋一、ダメ押しの3点タイムリーツーベースに戸柱恭孝と共に先制点の佐野キャプテンがお立ち台に上がった。


佐野選手は、昨日の試合は自分が打っていれば勝てた試合だった、と思っており、昨晩は眠れなかったらしい。


キャプテンになってから以前のように陽気にはしゃぐことが少なくなった彼の背負っている責任の大きさを垣間見たような一言だった。


今日の先制打は大貫晋一も、ベンチも、我々ファンも、そして何よりも佐野恵太自身を救う一打だったのだと思う。