mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今永バウアー昇太が15奪三振で吠えた夜







7月7日 東京ドーム


ベイスターズ 2-1 ジャイアンツ


勝 今永昇太 6勝1敗0S

負 戸郷翔征 8勝2敗0S

S 山﨑康晃 0勝5敗19S


本塁打 岡本和真20号(2回裏ソロ)、戸柱恭孝4号(7回表ソロ)



昨夜のトレバー・バウアーの鬼気迫る完投劇を見て、感受性の高い今永昇太が何も感じなかった筈はない。


読売との3連戦の初戦は昨夜の勢いをチーム状態の浮上に繋げるためにも重要なゲームだった。


そのことが十二分に分かっている今永は、バウアーが乗り移ったかのような気迫で初回から飛ばし、素晴らしい投球を見せてくれた。


力んでいるせいか、序盤はボールが全体的にやや高く、コマンドももう一つといったところで甘いコースに入るボールもあったが、ストレートの球威と変化球のキレでバッターを押し込んでいた。


打線の方は、戸郷投手の左バッターの被打率が .285と右打者よりも1割以上高いことを勘案して左主体で並べて来た。


1番 楠本泰史(ライト)

2番 関根大気(センター)

3番 佐野恵太(レフト)

4番 牧秀悟(セカンド)

5番 宮﨑敏郎(サード)

6番 N.ソト(ファースト)

7番 京田陽太(ショート)

8番 戸柱恭孝(キャッチャー)

9番 今永昇太(ピッチャー)


試合が動いたのは2回裏。この回先頭の岡本和真が2-2からの5球目、戸柱の要求はアウトローのストレートだったがベルトの高さに浮いてコースも内に入ったボールをコンパクトに強振。


左中間スタンド中段に飛び込む先制ソロホームランはホームラン王レース独走となる20号だった。



しかし、その直後の3回表、ベイスターズ打線がエースの気迫の投球に応えた。


一死から楠本泰史が死球で出塁。このデッドボールで全く隙のなかった戸郷投手のピッチングにわずかだが制球のブレが見られるようになった。


2番でスタメンに戻った関根大気は戸郷との対戦成績が良く、それを考慮してこの試合でのスタメン復帰ということだと思うが、彼が早速その相性の良さを見せてくれた。


1-1からのインコースのストレート、簡単なボールではないように見えたが、鋭いスイングで引っ張りライト線を破るツーベースヒットで一死二、三塁のチャンスを作った。


そして、3番佐野恵太がセンターへの犠牲フライを放ち1-1の同点。


セカンドランナーの関根もタッチアップからサードを狙ったがこちらはブリンソンからの好返球でアウト。


関根は途中で一旦スピードを緩めたが、あれは何だったのだろうか?楠本のホームインを先行させた、と言うことでも無いだろう。


同点に追いついた後、今永昇太のピッチングはさらにギアを上げた。


2回裏の北村選手から4回裏の大城選手まで7者連続三振で流れをベイスターズに引き寄せた。


その後も5回、6回で三つの三振を奪いジャイアンツ打線に得点を許さない。


7回表、一死走者なしで打席に入った戸柱恭孝は駒沢大学時代の今永昇太の先輩であり、長年バッテリーを組んできた。


彼は、昇太が頑張っているので何とかしたかった、と試合後に語っていたが、その想い通りに膝下に沈む戸郷のフォークを体勢を崩しながら掬い上げ、ライトスタンドにギリギリ飛び込む逆転ソロホームラン。




7回裏は大城、中田翔に連続ヒットを許し、送りバントで一死二、三塁のピンチとなったが、代打の長野選手と岸田選手を連続三振に打ちとり、無失点で切り抜け吠えた。


このシーンは本当にバウアーが乗り移ったのでは無いかと思うほどの気迫だった。


こうしたことがチームをまとめ、そして気持ちを強くして行ってくれるのではないだろうか。


私にはそう思えた。


試合後のインタビューで今永は、この場面だけは狙って三振をとりに行き、その通りにすることができた、とコメントしていた。


今永はこの回でマウンドを降り、7回、113球、被安打6、奪三振15、与四球0、失点1という内容。15奪三振は自己最多で、リーグ最多の16まであと一つというところだった。



その後は久しぶりに8回伊勢大夢、9回山﨑康晃の2人が走者は許しながらも無失点で抑え、2-1のままゲームセット。


ジャイアンツ打線は合計17三振で、チームのワーストタイ記録とのこと。


2日続けて勝つのは交流戦終了直後の阪神戦以来で実に久しぶりのように感じる。


明日はガゼルマン投手が先発。


菅野投手とのマッチアップであり、容易な相手ではないが、彼にもストライクゾーンで勝負し、そして吠えてもらいたい。