想定内の敗戦は軽く流して明日頑張ろう
7月8日 東京ドーム
ベイスターズ 0-6 ジャイアンツ
勝 菅野智之 2勝2敗0S
負 ガゼルマン3勝4敗0S
本塁打 中田翔 10号(5回裏2ラン)
東京ドームで相手先発が菅野智之と言うことで難しいゲームになるだろうとは予想していた。
勿論、そのことはベイスターズ首脳陣も承知しているわけで、そこに敢えて4月25日を最後に勝ち星から遠ざかっているガゼルマンを起用すると言うことは、まあ、そう言うことでしょう。
平良拳太郎とハマちゃんの調子が上がって来ず、石田健大も同様に2か月近く勝ち星が付いていない中、ガゼルマン投手を先発ローテーションの一角として使うのは消去法的な判断として納得できる。
かと言って、最初から負けるつもりで試合をすることはあり得ないので、菅野投手の攻略とガゼルマンが巨人打線を抑えるための戦術については十分に検討したことと思う。
試合展開によっては、菅野投手の隙をついて序盤に先制し、そのリードを継投で守り切る、と言う勝ち方が不可能なわけではない。
しかし、蓋を開けてみると、ガゼルマン投手の調子が悪すぎた。
キレのないツーシームやスライダーが真ん中高めに吸い込まれていき、ジャイアンツファンからすると面白いように打ててしまう。
元々低めにボールを集めてゴロを打たせるタイプのピッチャーなので、ボールが高めに浮くと厳しい。特に、彼の得意なツーシームは高めだと動いてくれないため棒球になりがちだ。
試合の詳細は省略するが、2回裏に宮﨑敏郎のタイムリーエラー(悪送球)もあり2点を失い、さらに3回にも2失点。そして5回裏、中田翔に特大のツーランホームランを打たれ、0-6と大量のリードを許した時点で降板した。
“こんなに制球がアバウトなピッチャーだったっけ?”と言う印象で、彼が昨年来日してから、内容としては最も悪い試合になってしまったように思う。
4回1/3、83球、被安打11、被本塁打1、与四死球2、奪三振2、失点6(自責5)と言う数字からわかる通り、ジャイアンツの攻撃がずっと続いていた試合だった。
ガゼルマンの出来が予想以上に悪かったため、大量リードをもらった菅野投手が余裕たっぷりに投げることができ、ベイスターズからするとノーチャンスの試合となってしまったが、正直言って、敗戦は想定内だった。
三浦監督としては、このカードの初戦にエース今永昇太を起用して難敵戸郷翔征投手に投げ勝った時点で心理的には優位に立っており、今日の敗戦は残念ではあるもの、それ程ダメージを感じてはいないだろう。
彼の目論見としては、勝ち頭の東克樹を起用する明日の第三戦をものにし、敵地東京ドームで勝ち越しを決めると言うプランを当初から持っていたはずだ。
思ったよりも点差がつき、完封負けと言うおまけまでついた今日の敗戦だったが、なあに、僅差であろうと大差の完封負けであろうと1敗は1敗だ。
幸い、ガゼルマン投手の後を受け継いだタナケンと石川達也が2人とも回またぎで無失点に抑えてくれた。
勝ちパターンを温存できたこと、そして、ガゼルマンに11安打を浴びせたジャイアンツ打線をその後はヒット2本のみに抑えて沈静化させたことは明日につながる(ベイスターズ打線はもっと沈静化されているのだが、それはこの際置いておこう)。
東克樹はここまで8勝2敗だが、その二つの黒星はいずれもジャイアンツ戦でのものだ。
相性としてはちょっと気になるが、それ以上に最近の東は状態が良い。あまりこれまでの対戦を気にし過ぎずに自分のピッチングをすることができれば、少なくとも大崩れすることはないように思う。
注目すべきは明日彼が誰とバッテリーを組むのかと言うこと。
ここまで山本祐大と組んで結果を残しているが、山本捕手は今日スタメンマスクでガゼルマン投手をリードしていた。
配球に慣れている可能性を重視して、伊藤光か戸柱恭孝を起用するだろうか?
三浦さんは相手の嫌がることをやる以前に自分たちが力を出すことを優先した采配を好むように感じるので、私は明日も東克樹自身が頼りにしている山本祐大を今日に続いてスタメン起用するのではないかと予想する。
もう一つ興味があるのは、ベイスターズ打線がジャイアンツ先発のメンデス投手をどうやって攻略しようとするか、と言う点だ。
メンデス投手は左腕だが、被打率は左バッターの方がかなり高い(対右 .185、対左 .244)。ここも、三浦さんがそう捉えるかが気になる。
相手の嫌がる左打者を並べるのか、それとも左ピッチャーを得意とする右バッターを多く起用するのか。
左ピッチャーを得意としている左打者の関根大気と佐野恵太、そして左ピッチャーに対して4割を上回る打率を保っている宮﨑敏郎が明日のベイスターズ打線の鍵を握っているように思う。
逆に、左ピッチャーをここまで打てていない楠本泰史や柴田竜拓はベンチスタートになる可能性が高いのではないだろうか?
今日酷い負け方をしても、ラミレス前監督の口癖の通り、明日は全く別の日だ。
明日には明日の太陽が輝いていることだろう。
頑張れ東、負けんなよ!
明日はまた明日の太陽がピカピカやねん! じゃりン子チエ




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