石田健大の意地で3タテ回避 そしておめでとうバウアー
昨夜の試合は、4月18日以来勝利から遠ざかっている石田健大と防御率1点台の村上頌樹の投げ合いと言うことで厳しい戦いになるかと思われたが、石田の攻守にわたる活躍で0封勝ち、と言う予想外の決着だった。
石田健大はゾーン内に強いボールを投げると言う姿勢を貫き、先頭の打者を出塁させるなど危ない場面もあったが、5回を無失点で抑え、試合を作った。
5回、86球、被安打3、奪三振5、与四球2、失点0
欲を言えば、6回以上は投げ切ってQSを達成し、後半戦のローテーションの立場を確実なものとしたかったが、それは次回の楽しみと言うことにしよう。
6回以降は森原康平、ウェンデルケン、伊勢大夢、山﨑康晃がそれぞれ1イニングずつ無失点で繋ぎ、完封リレーを完成した。
森原とウェンデルケンはいずれも先頭打者をヒットで出塁させ得点圏にランナーを置くピッチングとなったが、そこから三者連続三振に打ちとりピンチを脱した。
2人とも甲子園では炎上した経験があるが、ピンチでもしっかりと踏みとどまり、安定した投球で後続を絶った。
ヒヤヒヤさせたのはセットアッパーの伊勢大夢。
ヒット3本で一死満塁と言う絶対絶命のピンチだったが、渡邉選手と木浪選手を外野フライで打ちとりここも無失点で切り抜けた。
木浪のライトフライはフェンスギリギリの大飛球。関根大気がウォーニングゾーンに入って捕球した。あれが入っていたら一気に同点となる満塁ホームランで伊勢本人も観ている我々も心臓が締めつけられるような場面だった。
打線は11安打で4得点。一時の底は脱出しつつあるように思う。
関根大気、佐野恵太、京田陽太がマルチヒットで、牧秀悟は2戦連続となる16号ホームランを放った。
冒頭に書いたように、石田健大が攻撃でも活躍した。
5回表一死2、3塁で村上のやや甘く入ったストレートを逆らわずにセンター前に弾き返し、2人の走者が帰って2点を先制したのが大きかった。
石田は今永と並んでベイスターズ投手陣の中ではスイングが鋭いとは思っていたが、ここぞと言うところでその力を発揮して、自分自身を強力に援護した。
その後、6回の京田のタイムリー、8回の牧秀悟のソロホームランによる加点も効果的で、阪神に反撃のきっかけを掴ませなかった(伊勢が結果的に無失点で抑えられたのは、かなり運に助けられた面はあったが)。
ここでスイープされていたら首位阪神とのゲーム差が4に開き、交流戦優勝のアドバンテージをあらかた吐き出してしまうところだったが、2ゲーム差でなんとか踏みとどまっている。
こうなると、明日からホーム横浜にカープを迎える3連戦が極めて重要となる。
今日の報道によれば、ベイスターズは、
今永昇太
東克樹
トレバー・バウアー
の3人がこの順序で先発するようだ。
対するカープは初戦が大瀬良というのは予告済みだが、その後は、森翔平が抹消されたのでちょっと読みにくい。
前回ベイスターズ相手に好投した野村祐輔と13日に再登録可能となった玉村昇悟といったところになるだろうか?
攻守の軸の1人である西川龍馬選手が脇腹の故障で抹消され、同じく主力の菊地涼介が手首への死球でスタメンから外れている状態だが、その後の巨人戦を見る限り、代わって出場した上本選手や小園選手などがここぞとばかりにアピールしており、決して侮れない。
しかし、そんなことは言っていられない。
前回、マツダスタジアムで3タテを食らってから交流戦の勢いを失った経緯があるので、ここはホームで3タテ返しをして前半戦を最高の形で締めくくろう。
ところで、オールスターのプラスワン投票の結果が今日の午後に発表された。
我らがトレバー・バウアー投手がプラスワンの歴代最多となる36万票以上を集め、2位に村上宗隆の10倍以上の得票で選出された。
自らの呼びかけや三浦大輔監督のフリなどの甲斐あって、あれだけ出たがっていたオールスターに出場が決まった。
おめでとうございます。
決定後のインタビューでは、自分からホームランを打った選手たちにどうやって打ったのか聞いて回りたい、などと彼独自のユーモアでコメントしており、例の動画のオールスター編が早くも楽しみになってきた。
しかし、こうして様々な形でベイスターズと日本の野球に楽しいインパクトを残している彼が来シーズン居なくなってしまうと、バウアーロスに悩まされる人が多くなることだろう。
もちろん、私もその1人だ。
バウアーを主人公にしたゲームを売り出して、その収益で彼と契約を延長するようなゲーム関連企業ならではの秘策はないものだろうか。
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