mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ベイスターズの流れは絶えずして しかも元の選手にあらず




ベイスターズが大好きで、いつも応援してきた。


どの年も「ベイスターズ」と言えば、主力の選手たちや一芸に秀でた控えの選手たちの顔が目に浮かび、バッターボックスでの彼らの特徴的な構えや、マウンドでの仕草などが思い出される。


そう、私にとって、ベイスターズはいつもはっきりとした形のあるもの、よく知っている人たちの集団だった。


この時も




この時も。



私の人生で起きた様々なこととベイスターズがそれぞれのシーズンで見せてくれた出来事とはシンクロナイズしていて、これらの写真を見返すと、その時の自分や周囲に起きたことが思い出される。







しかし、こうして見ると、ベイスターズというチーム自体はずうっと続いているものの、選手たちはどんどん入れ替わっていることに気がつく。


毎年のように選手が移籍や引退で去り、ドラフトやトレードなどで新しい選手が加わる。











私たちファンは勿論ベイスターズの試合を観戦し、応援してきた訳だが、実は試合そのものよりもずっと長い時間をニュースや動画配信などのチェックそして友人達と大好きな選手のことについて話すことに費やしてきた。


ベイスターズを舞台にしたドラマを延々と観てきたようなものだ。


数十年続いているこのドラマでは、主役も含め、登場人物は全て入れ替わり、それでも同じタイトルと設定で続いている。


そう、選手が全て変わってしまっても何か全く変わってないものがあるような気がする。


それは何なのだろうか?


常勝チームや名門球団にはない不完全さ。


チームとしての統制の不足とその副産物としての個々の選手の煌めき。


バラバラになりがちだった選手たちが稀に共鳴した時の爆発的な攻撃力。



今オフ、エドウィン・エスコバーは既に去り、つい数日前、ネフタリ・ソトも退団して千葉ロッテに移籍することが報じられた。


長年チームを支えファンから愛された外国人選手が去り、エース今永昇太もポスティングでMLBに挑戦することが決まっている。



今季不調だった佐野恵太は手術を受け、来季には不確実性が残っているが、牧秀悟はさらに輝きを増すだろう。


来シーズンからベイスターズは牧のチームになって行くことと思う。


つい先ほど彼が新主将に就くことが発表された。





森敬斗、入江大生、小園健太、松尾汐恩、度会隆輝と言った近年のドラフト一位選手たちは全員が来シーズン一斉に花開く予感もする。


新外国人選手では、既にローワン・ウィック投手の入団が公表され、ブルペンの厚みを増すことになった。


森原康平と同じくパリーグから入団した森唯斗や中川颯も新天地で活躍してくれることだろう。


去就の不透明なトレバー・バウアー以外にも新たな大物外国人選手の獲得情報が近いうちにあると思う。


来年のベイスターズは近年ほとんど見たことのないほど大きく変わることになる。


1年後、私たちが思い浮かべるベイスターズの顔たちは今とかなり異なっているに違いない。


しかし、変わらないもの、不完全であるが故の青臭い魅力はきっとそこでも輝いていることだろう。