mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

試合の方はさておき トレバー・バウアー投手月間MVPおめでとう




7月11日 倉敷マスカット球場


ベイスターズ 2-7 タイガース


勝 青柳晃洋 3勝3敗0S
負 笠原祥太郎 0勝2敗0S


今季の阪神戦はどちらもホームで全勝しており、ここまでベイスターズの5勝6敗。この公式を崩すチャンスではあったが、久しぶりの一軍のマウンドに立ったタイガースのエース青柳に以前のようなピッチングを見せつけられ、ベイスターズは様々なミスも絡んで大敗。



先発の笠原投手は、球速表示よりも勢いを感じるストレートと得意のチェンジアップのどちらも良いボールは良かった。


しかし、技巧派の投手にしては制球が粗過ぎた。



抜けの良いチェンジアップが高めに行った球がことごとくボールと判定されたのが痛かったと言うこともある。


彼のチェンジアップは一旦浮き上がるように見えてから沈んでいくのだが、浮いた時の高さの印象がボール判定につながっているようにも見えた。


審判との相性と言うのはよく言われることだが、あながち都市伝説とも言えないと思う試合がたまにある。


そして、3回裏、四球を出しながらもギリギリで粘っていたところに、佐野恵太の悪送球で二死一塁あるいは悪くとも二死二塁のはずが、オールセーフで一死一、二塁となってしまい、そこから満塁となり3失点。


笠原投手にはいくつか不運な要素があり、気の毒に思える点はあった。


しかし、全体として、(失礼な言い方だが)阪神の主力打者に対して位負けしているような対戦が続いてしまったのは確かだ。


もし佐野恵太がエラーをしていなければQSが達成できていたかと言うとかなり疑問に思う。


笠原投手はやはりヤクルトの石川投手の好調時のような憎らしいほどの制球力を発揮して相手打者がイライラするほどゴロを量産してしまう、と言うようなモードにならないと難しいだろう。


開幕カードの時もそうだったが、中日時代も含めて一軍のマウンドから遠ざかっているせいか、先発の際に気負いのようなものを感じる。


オールスター休みのことを考えると明日にでも抹消ということになるのだろうが、次回はビハインドロングのような負担の少ない場面で成功体験を積ませるような起用をしてみてはどうだろうか?


3回、68球、被安打4、奪三振1、与四球4、失点3(自責0)と言う数字ほど絶望的な内容ではなかったように思う。狙っているコースに投げ込めさえすれば。



3回裏に3点を失った直後、4回表の攻撃で、二死から佐野、牧の連打。そして、宮﨑敏郎の右中間を破る2点タイムリーで一点差まで追い上げた時には流れを掴みかけたが、次の回の拙攻でそれを手放してしまった感がある。



5回表、京田、戸柱の連打で無死一、三塁となり、打順はピッチャーの上茶谷。


ここで上茶谷に代打と言う選択肢も勿論あるが、中3日で笠原を起用した時点で恐らく上茶谷には第二先発的に長いイニングを投げて欲しいと言う意図だったと思うので、代えられなかったのだろう。


打順から言って、桑原のところに上茶谷を入れておけば、と言うのはあるが、それは結果論のように思う。


一言でいえば、青柳晃洋から京田と戸柱が連打して大きなチャンスが生まれるということは全く想定していなかったのだろう。


ベンチの選んだ戦術は上茶谷がバントして一死二、三塁にすると言うもの。それ自体は悪くない。


一死二、三塁で1番バッターに打順が回る。


ここでベンチの選択は1番に起用した梶原昴希に代えて藤田一也の起用。


梶原をいきなり1番バッターで起用するのも賭けだがその彼を2打席で見切って今季1軍初打席の藤田に賭けると言うのもあまり成功確率の高い手とは思えない。


4回につかみかけた流れを確かなものとするために、ここは全力で最低でも同点と言う采配、具体的には切り札の楠本泰史を打席に送るべき、と多くのベイスターズファンが思ったに違いない。


そうすれば梶原の代わりにライトに楠本を入れることも出来たわけで、佐野の代わりに藤田をファーストに入れる必要もなくな、あっ!


ひょっとしてこの藤田一也の起用は3回裏の佐野恵太のエラーに対する懲罰交代的な意味合いがあり、ファーストを守れる代打を出したかったと言うことなのかしら。


ヤダー、全然分かんなかった。


ともあれ、藤田は初球のシンカーを引っ掛けてファーストゴロと言う阪神バッテリーの思う壺にはまり、続く関根大気もファウルフライに倒れて無得点。


試合の流れと言う女神は、フンっと言って阪神の方に歩いて行ってしまった。


続く5回裏には、回またぎの上茶谷が掴まって3失点。これで勝負は決まった。


この回も一死二、三塁の場面で3回に走者一掃の3点タイムリーツーベースを打っている木浪選手との勝負を選び、まんまと失点する場面があった、


塁を埋めて次打者の青柳晃洋と勝負すると言う選択肢もあったのだが。


なんつってね。後から采配批判をするほど非生産的なことは無いので、そんなことは言わないですよ。



そんなことより、トレバー・バウアーの6月月間MVP受賞、良かったですよね。


巨人、広島にメッタ打ちにあって悄げていた時には、こういう日がこんなに早く来るとは予想できなかった。


それだけ彼が必死に日本のバッターの特徴や攻め方を理解し、対策を工夫したと言うことなのだろう。


おめでとうございます。


オールスターのプラスワン投票が明日までとなっているが、そちらの投票行動にも追い風となるのでは無いだろうか?


明日はそのバウアー投手が先発。初めての甲子園登板と言うことで、本人もさぞや楽しみにしていることだろう。


頑張れバウアー。


また、あの熱投、そしてあの咆哮を見せてくれ。