mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ネフタリ・ソト選手が復調した時のベイスターズ打線



ネフタリ・ソト選手の来日以来4年間の年度別成績をまとめてみた。

各指標とも本塁打王を獲得した2018年と2019年シーズンが最高で、その後2年間で低下している。


昨シーズンは打率.234で本塁打21本と悔しい成績で終えた。

コロナ禍で入国が遅れたこともあるが、2年連続の本塁打王の後、相手チームの分析が進んだこともあるだろう。



ところで、先日の記事で、ベイスターズの打順に多くのバリエーションができる(できてしまうと言うべきか)のは2番バッターに幾つかの起用パターンがあるからだと言うことを書いた。簡単にまとめると次の4パターンがある。


A : 小技がきいて機動力でかき回すことのできる内野手を求めたパターン

(森、柴田、大和:昨シーズンの合計78試合)


B : 捕手を起用するパターン(伊藤光:合計31試合)


C : 強打者2番バッター起用のパターン(佐野、宮﨑、牧:合計17試合)


D : オースティン選手等が不在の際に外野手を起用するパターン

(楠本、神里、蛯名(今年は大田選手が加わる):合計17試合)


ソト選手の状態が昨シーズンと同様だった場合、シーズン後半の定位置だった七番に座ること(あるいはスタメン落ちで右の代打)が現実的だ。そこで、この場合、上記の4つのパターンに合わせると次のようになる。


パターンA

① 桑原(CF)

② 森(SS)

③ 牧(2B)

④ オースティン(RF)

⑤ 佐野(LF)

⑥ 宮﨑(3B)

⑦ ソト(1B)

⑧ 伊藤光(C)

⑨ 投手


パターンB

① 桑原(CF)

② 伊藤光(C)

③ 牧(2B)

④ オースティン(RF)

⑤ 佐野(LF)

⑥ 宮﨑(3B)

⑦ ソト(1B)

⑧ 森(SS)

⑨ 投手


パターンC

① 桑原(CF)

② 佐野(LF)

③ 牧(2B)

④ オースティン(RF)

⑤ 宮﨑(3B)

⑥ ソト(1B)

⑦ 伊藤光(C)

⑧ 投手

⑨ 森(SS)


パターンD

① 桑原(CF)

② 大田(RF)

③ 牧(2B)

④ 佐野(LF)

⑤ 宮﨑(3B)

⑥ ソト(1B)

⑦ 伊藤光(C)

⑧ 投手

⑨ 森(SS)


パターンCとDの場合、7番以降にあまりにも夢がないので投手を8番に据えて森選手を9番に回した(ラミレス前監督の気持ちが少しわかった気がする)。


ところで、昨シーズンのソト選手はずっと低調だったわけではない。

月別の成績を下の表にまとめた。



5月には打率.280、本塁打7、打点21そしてOPS.936と2018年、2019年シーズンと比べて遜色ない成績を残しており、6月も打率.295、出塁率.345でOPS.819とまずまずだ。


この時期ソト選手の打順は6番だった。そして、7番には疲れと腰の故障のため不調だった牧選手が入ることが多かった(特に交流戦後半以降)。

その後牧選手の復調から怒涛の大活躍の時期には入れ替わりにソト選手が絶不調に落ち入っていて、昨シーズン、この二人が揃って好調ということは(あるいは平常運転ですら)なかった。


まだ松の内ということで縁起の良い話をしようと思う。

牧選手とソト選手が揃って好調だったら打線はどのようになるだろうか?


私の提案は次の通り。


ネフタリ・ソト選手が復調した場合の打線

① 桑原(CF)

② 牧(2B)

③ オースティン(RF)

④ ソト(1B)

⑤ 佐野(LF)

⑥ 宮﨑(3B)

⑦ 伊藤光(C)

⑧ 投手

⑨ 森(SS)


1番から3番に俊足あるいは走塁意識の高い選手(当社比。牧選手については本人も掲げている目標を考慮した)を並べ、4番から6番で得点につなげるというのが意図だ。

森選手も二巡目以降は影の1番バッターとして走り回ってもらえるように9番に配置した。


この打順の場合、1番から3番の出塁率が高い(2021年は桑原 .376、牧 .356、オースティン .405)ので、昨年5月や6月の状態のソト選手が4番に座っていると破壊力は抜群だ。後ろが佐野選手、宮﨑選手であることから相手投手も勝負を避けてはいられないだろう。


上記の提案にあるような強力打線が実現するか絵に描いた餅で終わるかは、兎にも角にもソト選手の復調が叶うかどうかにかかっている。


実は私は楽観的である。と言うのも、彼の成績が落ちているのは敵チームの攻略以上に彼自身の調整の問題だと考えているためだ。


彼のゾーン別のデータを見てみると、好調だった6月にはアウトローを除いて広い範囲で3割以上の打率を残しており、特に腰の高さは真ん中で .500、外角で .417と素晴らしい。また、インロー .500、真ん中低め .375と低めも高打率だ。


他方、不調だった9月にはまん真ん中以外はほとんど打てるゾーンがなくなってしまっている。この時期は、素人の目から見てもバッティングのリズムがおかしくなっていて、タイミングの取り方も酷かった。


6月には .333とよく打っていた真ん中高めが9月には全く打てなくなっていた(真ん中高めに速いボールを投げておけば振り遅れて打ち取れると言う単純な攻めでやられていた)。


昨シーズンの失敗を踏まえて、三原球団代表は外国人選手の入国には万全の体制で臨んでおり、特に複数年契約のソト選手は2月のキャンプから参加できる可能性が高いと思う。


これは調整という観点では非常に大きな意味を持つ。また、オースティン選手とはシーズンオフも合同で練習しているようで、これまで助言してくれる存在だったロペス選手やラミレス前監督に代わってオースティン選手が新しいアドバイザーになってくくれるはずだ。


頑張れネフタリ・ソト選手。


私は、あなたが描く特大の放物線を、そして、横浜公園内(スタジアム場外)に響いた、「ただいま、ソト選手の打席でございます。打球が球場外まで飛んでくる可能性がありますのでご注意ください」というアナウンスを忘れたことはない。


「ソトはもう終わった」とか言っている奴らに目にモノ見せてやろうよ。