mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

宮﨑敏郎の4安打と伊勢大夢の20球

10月13日 対カープ(マツダ) 9-3 勝ち


今日の大貫は、ストレートが走っているものの、制球がいつもに比べてやや不安な印象だった。変化球がうわずっているように見えた。

初回の先頭打者を三振に打ち取ったワンバウンドの球を戸柱が止められず振り逃げ、その後も同じような球を止められずにランナーが労せずして二塁へ進んだ。この後、大貫がワンバウンドを怖がったことも珍しく不安定な制球の理由だったのではないかと思う。


一二回はなんとか抑えたが、三回。無死一塁で小園のファーストへの高いバウンドのゴロはソトの頭上を超えて不運なタイムリースリーベースになった。続く西川がセンターへの犠牲フライで0-2。

鈴木誠也はライトフライに打ち取ったが、次の坂倉のあたりをソトがエラーで出塁。二塁盗塁は戸柱がボールをつかみ損ねて投げられずセーフ。そして、菊池涼介がセンター前に打ち返して0-3と3点のリードを許した。

この回は、高めの落ちないフォークあるいはスプリットを狙われていたようだ。


昨日無得点に終わった打線に前半で3点のビハインドは厳しいと思ったが、五回に爆発した。

打者一巡の攻撃で一挙に7点と試合を決めた。戸柱はこの回二度打席に立っていずれもヒット。特に二度目の打席では、2点タイムリーツーベースを放った。初回のパスボールをあわせて考えると、典型的な攻撃型キャッチャーという感じだが、いつからそうなったのだろうか?打撃開眼ということは大変結構なのだが、守備と攻撃の二者択一というわけでもないだろう。


五回の猛攻で二死二三塁からセンター前に2点タイムリーを打った宮﨑は、この日4安打の固め打ち。このところ、彼にしては少しおとなしかったが、今日は職人的なバッティングを続けて打率も.298と再び3割を狙えるところまできた。今日もヒーローインタビューで、ビジターということもあり、はしゃがず淡々と答えていたが、本当に頼りになる。

是非来季もチームに残って欲しいが、この件は既に書いているのでくどくは言わない。おじさん、黙ってみていることしかできないから。


六回には、二死から佐野と牧の連続ソロホームランで3-9とダメ押し。特に、牧のホームランはレフトの2階席まで届く大きな当たりだったが、大振りすることなく、コンパクトで力強い牧らしいバッティングだったと思う。


そして、九回に大量リードながらカープのクリーンアップを迎える場面で伊勢が登場した。このところ二回続けて厳しい局面で落ちないフォークが真ん中の半速球となり、痛打されてセーブに失敗していたが、今日は違った。


まず、先頭の西川をサードのファウルフライで打ち取った。2球目のスライダーは画面でみてもはっきりわかるほど大きく鋭く曲がっており、西川はかなり驚いた顔をしていた。

そして、四番の鈴木誠也。ストレート主体で投げ、11球粘られたが、最後はスライダーにタイミングが合わず三振。見ごたえのある勝負だった。点差があるとは言え、球界を代表する強打者に対して一歩も譲らなかったのは良い経験だろう。


最後の坂倉は三球三振。3球目は外角低めを狙ったストレートが真ん中に入ったが、坂倉は見逃してゲームセット。テレビの球速表示は140km/hだったが、力のこもった球に見えた。鈴木誠也の打席で99km/hというようなあり得ない表示もあったので、スピードガンにバラつきがあったのだろう。


試合終了の瞬間、伊勢は天を仰いだが何を考えていたのだろうか?最後の球を失投と思ったか、あるいは最後の力勝負に勝ったことで前回までの悔しさが少し晴れたか。


点差があって楽に投げられたという見方もあるだろうが、私は伊勢自身の何かが変わったことを感じた。自分の投球に自信を持って投げ込むことの大事さに気づき、自分自身との闘いを制しつつあるのだと思う。


伊勢の気づきのせい (回文)





これまでのところ、伊勢は一度もセーブに成功していない。しかし、三浦監督には、諦めずに次の機会でも伊勢を使って欲しいし、伊勢は自分を信じて投げて欲しい。

次は今までとは違うかもしれない。もし失敗したら、その次も挑戦し続けるのだ。

私はありったけの念力を送って応援する。


100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、99回まで来ていても途中であきらめてしまう。 松岡 修造(プロテニス選手)