mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

牧秀悟のラストスパート

10月18日 ベイスターズにとって今シーズンも残り6試合となった。


来年に向けて色々と期待がふくらむ一方、今年の夢はずいぶんと色褪せたりつぶれかかっていたりする中で、キラキラと輝いているのは牧秀悟の活躍だと思う。




スポーツ紙も過去の様々な記録を調べて、牧が歴代何位なのか、そして、あとどの位上積みの余地があるのかなどを報じている。三浦監督も記者団との会話の中で、「また牧が何か超えましたか?」と言っているのは先日の記事でも書いた通りだ。


牧秀悟の現在地点(10/18)をまとめてみると、こんな感じになる。


試合 131

打数 463

打率 .298(セリーグ 8位)

安打 138(6位)

二塁打 29(5位)

本塁打 22(7位)

塁打 239(7位)

打点 67(11位)

OPS .858(6位)


こうして書いてみると、全ての項目で各チームの主力に匹敵するような、まさに、新人離れした成績であることがわかる。


歴代の新人記録の中での現在の順位、そして、これから6試合でどこまで行けるかということを少し考えてみた。


(安打)

昨日の試合で阪神の高山選手らを抜いて、現時点で歴代10位。6試合で20打数程度あるとすると、単純に牧のここまでの打率をかけて6安打程度、つまり、通算144安打が期待できる。

これだと、高橋由伸さんの140本を抜いて8位となる。7位の榎本喜八さんが146本、6位の河内卓司さんが147本なので、この辺りまでは可能性がゼロではないだろう。


(二塁打)

佐々木信也さんを抜いて、現在、3位。これまでの牧の打率と二塁打の関係を考えると、1〜2本程度、つまり、30〜31本程度がありそうな線だ。2位の高橋由伸さんが32本なので、現在の好調を考えれば、ひょっとすると並ぶかもしれない。


(本塁打)

田淵幸一さんや原辰徳監督といった大卒のホームランバターと並んで現時点で7位。6位はベイスターズの先輩である村田修一現巨人コーチだが、6試合で3本はちょっと厳しいか。むしろ、同期の佐藤輝明(現在23本)と並べるかどうかというところだと思う。


(塁打)

3割30本というセンセーショナルなデビューを果たした清原和博さんを抜いて、現在、2位。1位の長嶋茂雄さんは290塁打と異次元なので、2位でほぼ確定だろう。


(打率)

打率については、現在、榎本喜八さんと並んで10位(小数点以下4桁以降では差があるだろうが)。歴代の順位よりも、むしろ、3割に到達できるかどうかが気になるところ。

現在の打数463に今後6試合の見込みとして20を加えると、3割に達するためには、145安打が必要となる。つまり、20打数で7安打を放てば3割にのることとなる。


ここ6試合の牧の成績は23打数8安打なので、20打数に換算するとちょうど7本。つまり、今の調子のまま行くと3割ピッタリということになる。牧はこれまで11回の猛打賞つまり1試合で3安打以上を記録しているので、これから一度でもこうした大当たりの日があると楽になりそうだ。


他の指標は足し算なので、これから積み上げていく一方なのだが、打率については上昇と下降のいずれも可能性があるので期待と心配の両方がある。ちなみに、これからスランプに落ち入って20打席ヒットなしということになると.286まで下がる。


そう言えば、50年くらい前の黒衣の花嫁という古いフランス映画(フランソワ・トリュフォー監督、主演 ジャンヌ・モロー)の中で、なぜか記憶に残るセリフがあった。


楽観論者と悲観論者は、幸せな馬鹿と不幸せな馬鹿だ。


だとすれば、やはり、私は幸せな馬鹿になって、明日の巨人戦から牧がラストスパートをかけ、本塁打25本(歴代6位タイ)、二塁打32本(歴代2位タイ)、塁打数260(歴代単独2位)、安打147本(歴代6位タイ)、打率.300という歴史に残る成績(3割25本以上というだけでも過去には長嶋茂雄さんと清原和博さんしかいない)をおさめて新人王を獲得することを信じようと思う。