mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

牧秀悟についての答え合わせ

10月19日 対ジャイアンツ(横浜) 4-4 引き分け


先発の今永は手術前の良い時と比べても遜色無いような威力十分のストレートを投げていて、中盤まで無失点で行けるかと思っていた。

しかし2回にツーアウトをとってから大城にセンター前に運ばれ、続く廣岡がライトスタンドにライナーで入る低い弾道のツーランホームラン。


今永はいわゆる飛翔癖があると言われるが、高めのストレートが真ん中やや外角よりの甘いところに行ってしまった。それにしても、廣岡は三浦現監督の引退試合以降、意外なところでホームランを打つという印象がある。打率.180と言うことでたかを括ってはいけない何かを持っている。


今永のもう一つの問題は、真面目あるいは潔癖過ぎるところにある様に思う。良いと思っていたストレートを打率1割台の廣岡にホームランされて、一気に慎重になってしまった。


その後重苦しいピッチングが続き、3回にはやはりツーアウトをとった後、苦手の丸を三振に切ってとったが戸柱のパスボールで振り逃げ。ミスというのは後から見るとどうも軽いプレイに感じてしまうがまあ仕方ない。

続く岡本を警戒し過ぎて歩かせ、ウィーラーのライト前ポテンヒットで3点目。


こうしたピンチで冷静さは必要だが、やはり、自分の技術を信じて開き直ることが殻を破って更に高みへ向かう上では求められると思う。先人曰く


結果を先に考えたらピッチングにならない  川口和久


攻撃の方は、あまり調子の良くないメルセデスからヒットを重ねた。

まず2回にソトのひさしぶりのヒットがタイムリーとなり1点、4回にもソトがライトへのツーベースで1点。続く細川もツーベースでこれが今季初めてのタイムリーとなった。

3-3の同点。


さらに5回には、先頭の桑原が代わったばかりの畠の5球目をうまく打ってライト前ヒット。そこまで2三振(うち一つは確率的に首を捻りたくなるようなヒットエンドランがかかっており三振ゲッツー)の知野がバントで桑原をセカンドに進めて、佐野の逆転タイムリーにつなげた。4-3と1点のリード。


エスコバーが既に帰国しており巨人との相性が悪い三嶋がベンチから外れていることもあって、7回からは砂田、ピープルズという継投に入った。

砂田は無難に抑えたが、ピープルズは8回先頭の丸を歩かせてしまった。これが痛かった。

次の岡本のヒットで無死一、三塁となって、ウィーラーの犠牲フライで同点。その後は中田を併殺にとってなんとかしのいだ。ピープルズは最終回は三者凡退に抑えた。


終わってみれば、11安打5四球にもかかわらず4得点と言う相変わらずの得点効率の低さを見せてしまい4-4の引き分けだった。選手もベンチも学習過程ということで理解しておこうと思うが、一方で、来季は経営能力に長けたヘッドコーチが来てくれないものかと少し思ったりもした。


さて、私の希望の星、牧秀悟の本日の成績はと言うと、5打数3安打うち一本はライトフェンスまでもって行くツーベースだった。2回の1点につながるボテボテの内野安打も全力疾走のたまものだし、彼の真剣で明るいプレイは見ていて気持ちが良い。これが来季には全体に広がって、チームカラーの一部として溶け込むことを願っている。


昨日の記事に書いた牧秀悟のラストスパートは、残り5試合で次の様に変わった。


安打141(高橋由伸さんを抜いて歴代9位)

二塁打30(歴代3位。2位の高橋由伸さんまであと2本)

本塁打22(歴代7位)

塁打数243(歴代2位)

打率.301


打率は猛打賞で一気に3割にのせた。このまま3割をキープできれば、坪井コーチと高橋由伸さん以来新人では23年ぶりとなる快挙だ。


昨日の記事で、楽観論者と悲観論者は幸せな馬鹿と不幸せな馬鹿と言うセリフを引用したが、やはり私は楽観論者と言う幸せな馬鹿であり続けようと思う。