mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

大田泰示選手の入団が決まった



12月14日 日本ハムファイターズからノンテンダーとなっていた大田泰示選手のベイスターズ入団が決まったことが球団から正式に発表された。


年俸は5000万円で背番号は未定。今シーズンの年俸が1億3000万円なので大幅な減額だが、出来高については手厚く設定されていることと思う。


大田選手がベイスターズに入団した場合の戦術的選択肢の増大はつい先日このブログでも書いた通りで、彼の入団はレギュラーと控えの差が大きいと言われるベイスターズ野手陣の層の厚さを増すという意味で非常に価値があると私は考えている。


彼の背番号について少し検討してみた。


現在空いている番号としては、中井大介選手の0があり、これが有力候補となるだろう。

大田選手はジャイアンツ時代から中井選手と交流があったようなので、そう言った意味からもふさわしいように思う。



シーズン終了直後の時点では3と33も空いていたが、それぞれ藤田選手と新人の粟飯原選手の背番号に決まった。

それ以外だと筒香選手の付けていた25番があるがどうだろう?やはり球団としては、今後彼が帰国してベイスターズに戻ってきた時のために空けておきたいのでは無いかと思う。


逆にこれまで大田選手がつけていた背番号である巨人時代の55と44そして日本ハム時代の33と5はどうだろうか。現在、55は田部選手、44は小深田選手、33は前出の粟飯原選手、5は倉本選手がそれぞれ使っている。


これは完全に私の妄想だが、田部選手の55は内野手としてはやや大きい数字という見方もできるように思う。大田選手は巨人時代に久々のドラフト1位野手として松井秀喜さんの背番号55を受け継いだと言うストーリーもあるので、この番号を彼に渡して、代わりに田部選手には遊撃手としての期待を込めて05にすると言う手もある。


ベイスターズの5番は石井琢朗コーチが使っていたものなので、いずれも遊撃手である倉本選手と田部選手が5と05を背負って競うところも見てみたい気がする。


それにしても、ノンテンダーという本来はMLBの用語が、今回の日本ハム稲葉GMの次の発言から急に日本球界でも広まったように思う。


「3選手と来季以降のプレー環境について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択しました。選手にとって制約のない状態で、海外を含めた移籍先を選択できることが重要と考えた結果です。昨年も、ノンテンダーの村田透投手と再契約した例があるように、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」


球団がノンテンダーを選ぶねらいがコストカットにあることは明らかだろう。しかし、この稲葉GMの発言にもあるように、球団との再契約の可能性を閉ざすものではないと言う点で戦力外とは異なる。


かと言って、不調だった選手について「大幅な減俸で残留」と言う報道がある場合とはやはり異質なものだろうと思う。


この場合は、選手を保有することが大前提で、その上でのコストカットであるのに対して、ノンテンダーの場合はコストカットを選手の保有よりも優先しているからだ。つまり、ノンテンダーの選手は他の球団に行っても構わないから年俸を極端に下げたい、と言う意思表示をしたことになる。


当の大田選手は、悩みすぎてハゲそうだ、と言うほど新天地となる球団選びで考え抜いていたようだが、決め手となるポイントとして挙げていたのが「チームを勝たせるために必要としてくれる、勝ちにつなげられる選手であり続けられるチーム」と言うことだった。


ベイスターズの場合、以前のブログでも書いたような彼の戦術的価値や必要性を球団から誠実に説明したことと思う。


私は大田選手のベイスターズ入団を心から歓迎し祝福しようと思う。そして、新たな環境での彼の挑戦が成功することを祈ってやまない。



新天地での挑戦はいつだって、誰だって難しい。でも、人生は、いつの瞬間だって挑戦なんだ。 三浦知良