mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今永昇太別メニュー 肉離れと炎症では大違い



昨日から身体に「張り」があるということで別メニューとなっていた今永昇太投手が浦添市内の病院で診察を受け、その結果を踏まえて明日から嘉手納の2軍キャンプでリハビリということになった。


ここまでのところは事実関係がはっきりしているのだが、肝心なところで各紙の報道に差がある。


フルカウントの記事(2月17日 15:35)


今永昇太投手が17日、「左前腕の炎症」で離脱することになった。今後はリハビリ組へ合流する。左腕の状態について、三浦大輔監督は「焦る時期じゃないので。リハビリをするということです」と説明した。


15日に沖縄・浦添市内の病院で検査を受け、この日は3日連続のノースローに。「軽い炎症だったので、今のうちにとってしまおうと。無理させないということで別メニューにしています」と指揮官は軽症を強調した。  


「投げようと思ったら投げられる感じらしいですけど、炎症という診断がある以上は無理させない。シーズンを万全に戦ってもらうためにも、まずしっかり治そうと」と説明。


今季の開幕投手の有力候補だったが、「今はそこの話はしていません。現状言えることはリハビリをしっかりして、炎症をとって、というところです」と話すにとどめた。


スポーツ報知の記事(2月17日 15:55)


15日から1軍宜野湾キャンプで別メニュー調整となっていて、病院で「左前腕の軽い炎症」と診断された。


三浦監督は「リハビリ組の方に行って、まずはしっかりとリハビリしてもらって。焦る時期じゃないので。リハビリをするということです。


軽い炎症だったので今のうちに取ってしまおうと。無理させないということで。シーズン中にそれが出ないように。


投げようと思ったら投げられる感じらしいですけど、今は炎症という診断がある以上は無理させない。シーズン万全に戦ってもらうためにもまずはしっかり治そうと」と説明した。


サンケイスポーツとスポニチアネックスもほぼ同様の内容の記事を同様の時間帯に出しているが、このニュースを昨日からいち早く報じていた日刊スポーツの記事は故障に関する表現が異なる。


日刊スポーツの記事では、15日の浦添市内の病院での診断結果を「軽い肉離れ」と報じ、開幕絶望という見出しをつけていたのだ。


軽い肉離れと軽い炎症では大きな違いがある。


肉離れとは、スポーツで強い力がかかることなどが原因で、筋肉が部分的に断裂する病気で、ふくらはぎや太ももなどの下半身の筋肉に起こることが多い。


肉離れが起こると断裂部位に痛みが生じるため普通に歩くことが難しくなる。

肉離れが起こったら、直ちにスポーツを中止して応急処置(RICE処置:安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の頭文字をとった言葉)を行う必要があり、損傷部位の障害を最小限にして早期のスポーツ復帰につなげることを目指す。


肉離れが完治するまでには、程度によって差があるが3週間から3ヶ月程度を要する。



一方、炎症、例えば筋膜炎の場合は、筋肉の使い過ぎや、逆に長時間同じ姿勢のまま動かないことによって筋肉を包む膜(筋膜)が硬くなり、周囲と癒着して炎症を起こすことで痛みを生じる。 そのまま無理な運動を続けると、悪化して筋断裂や筋膜断裂などを発症することもまれにあるので注意が必要。


筋膜炎の場合には、炎症自体は3日から一週間程度で引いていくらしい。

その後は安眠と栄養そして適度な運動をとることで徐々に健全な状態に回復していくとのこと。


つまり、肉離れだとすると、利き腕の左前腕部の筋肉が部分的に断裂していることとなり、これは開幕絶望どころかその後も復帰まで数ヶ月を要する可能性がある。

しかし、そうだとすると、三浦監督のコメントにある「投げようと思ったら投げられる感じらしいですけど、今は炎症という診断がある以上は無理させない。」という表現と食い違っている。


この言葉だとやはり肉離れではなく筋肉の炎症ということになるのではないか。

炎症が治まり問題なく投球ができるようになるまで数週間かかると思うので、確かに開幕は厳しいかも知れないが4月の早い時期に復帰することができるのではないかと思う。


と言っていたら、4時半ごろ日刊スポーツの先ほどの記事に突然アクセスできなくなり、少し時間が経ってから次のような記事に差し替えられていた。この記事では、他社と同じ「左前腕の軽い炎症」に修正されている。


DeNAは17日、今永昇太投手(28)が15日に沖縄・浦添市内の病院で検査を受け、左前腕の軽い炎症と診断されたと発表した。今後は2軍の嘉手納でリハビリに専念する。


三浦監督は「軽い炎症だったので、今のうちに取ってしまおうと。投げようと思ったら投げられる感じらしいですけれど、炎症という診断ある以上は無理させないと。シーズン万全に戦ってもらうためにも、まずしっかり治そうと」と説明した。


今永は15日にブルペン投球を回避し、体の張りで別メニュー調整。この日も3日連続でノースローだった。開幕投手の有力候補だったが、開幕は絶望的とみられ、浜口、東、大貫らが候補に挙がりそうだ。


あー驚いた。


昭和時代の二流の吹き替えアメリカドラマだと、主人公のけがが軽症だったと聞いた強面だが根は優しい同僚が、「こーいつー。心配させやがって。ハーッ、ハッ、ハッ」というセリフを口にするところだ。


今永選手、焦る気持ちもあるでしょうか、ここはじっくり直して、また素晴らしいストレートを見せてください。


「こーいつー。心配させやがって。ハーッ、ハッ、ハッ」